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鹿児島本線の湯之元駅から、徒歩で約10分。国道3号線を越え、住宅街の奥まったところに建つ温泉公衆浴場。近くの「田之湯温泉」に向かっている時に、偶然ナビに表示。「元湯」の文字に魅了され、何の予備知識もないまま、平日の夕方にフラッと立ち寄ってみました。
大きな看板の先に、民家の軒先で何か売っているかのような外観。夕方なので、次々とこちらの建物の中にお客さんが入って行きます。入浴料130円は券売機で。左側が男湯です。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、左右に9人分のプッシュ式カラン。石鹸等のアメニティはありません。中央に、10人サイズのタイル張り石枠内湯があり、真ん中で2つに分割されています。そしてなんと、それぞれ別源泉の温泉を使用。左側が「打込湯」(「うっごんゆ」と読むのだとか)で、うっすら濁った透明の単純硫黄温泉(源泉名:湯之元国道以南14号)を、源泉かけ流しにしています。泉温52.8℃を加水・加温せず、43℃位で供給。PH8.3で、確かに肌スベの浴感です。「肌がスベスベになるよ」と、女将さんが絶賛したのが頷けます。口に含むと、微かに甘味。淡茶色の小さな湯の花が舞っています。
次に、右側の「元湯」へ。こちらも、うっすら濁った透明の単純硫黄温泉(源泉名:湯之元国道以南17号線)を、源泉かけ流しにしています。泉温55.7℃を、加水・加温せず43℃位で供給。PH8.5で、こちらも肌がスベスベする浴感です。口に含むと、ほんわり硫黄臭。やはり、淡茶色の小さな湯の花が舞っています。女将さんは、「神経痛やリュウマチに効くよ」と教えてくれました。
どちらも、泡付きがみられる程、フレッシュなお湯。ここ湯之元温泉で、最も古い温泉施設なのだとか。できれば次回は、あまりお客さんが多くない時間帯に、のんびり2源泉を楽しみたいです。
主な成分:
源泉名: 湯之元国道以南14号
リチウムイオン0.3mg、ナトリウムイオン123.7mg、アンモニウムイオン1.9mg、マグネシウムイオン0.1mg、カルシウムイオン3.3mg、ストロンチウムイオン0.1mg、フッ化物イオン12.8mg、塩化物イオン41.0mg、臭化物イオン0.1mg、硫化水素イオン0.3mg、チオ硫酸イオン4.6mg、硫酸イオン77.0mg、炭酸水素イオン127.5mg、炭酸イオン13.8mg、メタケイ83.5mg、メタホウ酸11.6mg、成分総計508.8mg
源泉名: 湯之元国道以南17号
リチウムイオン0.3mg、ナトリウムイオン134.5mg、アンモニウムイオン2.1mg、マグネシウムイオン0.3mg、カルシウムイオン3.9mg、ストロンチウムイオン0.1mg、フッ化物イオン11.3mg、塩化物イオン64.5mg、臭化物イオン0.2mg、硫化水素イオン3.1mg、チオ硫酸イオン11.7mg、硫酸イオン56.5mg、炭酸水素イオン128.1mg、炭酸イオン17.4mg、メタケイ酸88.4mg、メタホウ酸10.4mg、成分総計540.1mg15人が参考にしています