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薩摩川内市の市街地から離れた、山間にひっそりと湧く川内高城温泉。趣のある小さな温泉街ですが、その顔とも言うべき、鄙びた湯治宿。以前から気になっていて、久しぶりにこの温泉地を訪れたので、平日の午前中に日帰り入浴してみました。
大正時代の建築という、木造2階建ての建物。時が止まったかのようなレトロな外観に、心が釘付けになります。入浴料250円は、玄関で女将さんに。そこから2階へ上がり、廊下を奥へ進むと、右側に男女別の浴室があります。
棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、左側に2人分のシャワー付カランがある洗い場。石鹸などのアメニティは、ありません。窓際に、タイル張り石枠内湯が2つ。共に、無色透明の単純硫黄温泉(源泉名:空欄)が、源泉かけ流しにされています。泉温52.1℃を加水や加温せず、左側の2人サイズの浴槽は40℃位、右側の5人サイズ方は41℃位で供給。PH9.2で、肌がツルツルする浴感です。どちらの浴槽にも、それぞれ湯口はありますが、右側はちょっと変わった湯口。ライオンの口から湯が出て、屋根のような形の樋に注ぎ、2手に別れて流れています。口に含むと、玉子臭がしてエグイ味。窓を開けても景色は望めませんが、なかなか味わいのある浴室の雰囲気。ずっと貸切状態で、しばらくまったりできました。
主な成分: ナトリウムイオン71.7mg、アンモニウムイオン1.1mg、カルシウムイオン1.0mg、フッ素イオン1.2mg、塩化物イオン2.0mg、硫化水素イオン6.1mg、チオ硫酸イオン1.0mg、硫酸イオン6.7mg、炭酸水素イオン101.3mg、炭酸イオン40.2mg、メタケイ酸31.5mg、成分総計264.9mg
※なお、掲示されていたのは、平成17年の分析書のため、参考までに。12人が参考にしています