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水口の旧市街にある銭湯さんです。水口病院から南に下りまして、4本目を左に入ります。西田酒造のところを進むと右手に見えてきます。宿場町らしく道が狭くなっています。店舗前に駐車スペースもあります。間口の狭い和風の建物で、煙突は細身タイプ。隣の釜場が通りから見えていまして、どうやらおがくずを燃料にしているようです。かなりの量が積み上がっていました。
京都の古い銭湯さんに多い三和土に番台があるタイプです。木製のロッカーがありますが、鍵はどこもかかりません。まあ番台があるのでいいでしょう。
浴室もシンプル。脱衣所から少しステップを上がっていきまして、一段高いところにあります。浴槽は1つだけで、長方形から門を直線的に落とした形状をしています。これが焼き焼きでして、45℃くらいありました。幸い、蛇口があり新しい水を投入できる環境にありましたので、貸し切りであるのをいいことにジャンジャン投入しましたが・・・。そうそう、底部のどこかで女湯とつながっているようで、女湯で人が出入りすると男湯の湯も動きます。あちらは数人が入浴しているようで、蛇口から常時水が投入されている音が聞こえてきましたので、45℃がデフォルトということもないのかもしれません。消毒臭は控え目ですが、独特の土類系の匂いがしていました。地下水の質かもしれません。
水口の歴史を見つめてきたような施設に特に寸評は必要ないかもしれませんが、よく温まるいい湯でした。浴後は肌がしっとりしてきましたので、ひょっとすると井戸水はアルカリ性なのかもしれません。特に寒い季節にお勧めですね。近くに来たら再訪したいと思います。15人が参考にしています