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狩野川に架かる、あやめ橋の近くに建つ、昭和22年に開業した伊豆長岡温泉の純和風旅館。昭和4年に、旧三菱財閥の創始者岩崎家の別邸として建てられ、宿名は岩崎家の家訓とされていた「三養訓」にちなんで名付けられたのだとか。平日の午後、日帰り入浴してみました。手入れの行き届いた広大な庭園に、趣ある数寄屋造りの佇まい。入浴料は、1ドリンクと庭園見学料込みで2000円です。受付は、敷地に入ってすぐ左側のラウンジ(円形の建物)で。ものすごく広い建物なので、仲居さんが大浴場まで案内してくれます。正面玄関からだと、右手に廊下をずぅ~っと進み、途中滝を愛でながら突き当たりを右折。更に進んだら、左手の階段を上がった2階に、男女別の大浴場があります。棚に籐籠が並ぶ脱衣場。大小タオル完備です。浴室に入ると、左側の洗い場に10人分のシャワー付きカラン。アメニティはPOLA製。16人サイズの石造り内湯には、無色透明のアルカリ性単純温泉[源泉名:伊豆長岡温泉事業協同組合混合泉(第一・第二貯湯槽)]が満ちています。源泉59.9℃(第一)と62.3℃(第二)を、加水して41℃位で供給。PH9.0で、肌がスベスベする浴感です。循環濾過ありですが、塩素臭はしません。口に含むも、無味無臭。続いて、外の露天風呂へ。16人サイズの岩風呂があり、こちらも湯温は41℃位。遠く山々を眺めつつ、貸切状態でまったりできました。湯上がりは、ラウンジに戻り、アイスコーヒーを頂きます。こちらからは景色を望めないのが、ちょっと残念。でも、これだけでも700円なので、入浴料と込みの設定金額は、べらぼうに高いとは思えません。最後に、自慢の庭園を散策。緑に囲まれた3000坪の庭園で、中央に池を配した素晴らしい景色が広がります。正直ここを見るまでは、高級旅館なので一番安い部屋でいいから、一度泊まってみようと思っていました。でも、この庭園を見てしまったら、この景色を眺められる本館にいつかは泊まってみたい!! そう思わせる、憧れの宿です。
主な成分: ナトリウムイオン157.2mg、カルシウムイオン17.7mg、炭酸水素イオン30.1mg、炭酸イオン10.8mg、塩化物イオン120.5mg、硫酸イオン178.4mg、メタケイ酸71.0mg、成分総計0.595g24人が参考にしています