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大菅温泉の里川沿いに佇む、弘化三年(1846年)以前に開業した老舗宿。平日の午後、日帰り入浴してみました。大菅温泉には現在宿が2軒ありますが、こちらは壁に元湯の文字が誇らしげに掲げられています。婦人病、神経痛、胃腸病等に効能があり、遠方からの湯治客で賑わったのだとか。
入浴料は500円。玄関から右手に廊下を進むと、突き当たりに男湯があります。木製ソファと、籠が置かれた狭い脱衣場。ドライヤーはありません。浴室には、シャワー付きカランが1人分の洗い場。アメニティは、一般的なもの。家のお風呂を少し大きくしたような、4人サイズのFRP製内湯には、うっすら緑がかった透明の温泉法第二条適合泉(源泉名:大菅鉱泉)が満ちています。フッ素イオン、総硫黄、メタケイ酸の項で適合。源泉15.5℃を、41℃位に加温。PH10.3で、肌がスベスベする浴感です。槽内循環と思われますが、「温泉」蛇口(加温)と「鉱泉」蛇口(冷鉱泉)があり、自由に自分で足すことが出来ます。口に含むと、微かに硫化水素臭。窓を開けると、川のせせらぎ。ずっと貸切状態で、まったりできました。
主な成分: ナトリウムイオン70.4mg、フッ素イオン6.4mg、塩素イオン31.1mg、硫化水素イオン1.3mg、硫酸イオン30.7mg、炭酸イオン24.9mg、メタケイ酸67.7mg、遊離硫化水素4.7mg、成分総計0.246mg30人が参考にしています