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四万十川の源流に佇む湯宿。川を挟んで両側に建物が建ち、何本もの橋で繋がれています。およそ7年ぶり位に、日帰り入浴して来ました。宿の上の方に車を停め、門をくぐり、人が1人しか通れないつづら折りの階段を下りてたどり着きます。入浴料は630円。たくさんの芸能人のサインが飾られた受付左側の階段を上がり、突き当たりのサッシドアを出ると湯小屋があります。檜の香り漂う脱衣場。浴室は渓流に張り出すように造られ、2面ガラス張りで明るい。大人6人が足を伸ばして入れるサイズの石造り内湯には、無色透明の単純硫化水素泉(昭和42年の手書きの分析表)が満ちています。PH8.2で、肌に優しい浴感。湯温は41℃位。窓越しに緑と渓流を眺めつつ、ずっと貸切状態で楽しめました。湯上がりに川を覗き込むと、ハヤが涼しげに泳いでいます。以前入った、食事処の奥にある浴室は、壊れていて今は使われていないそう。建物全体では老朽化も目立ちましたが、森と渓流に囲まれた最高のロケーションを求めて、また訪れてしまいそうです。
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