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新千歳空港からも程近く。千歳川支流の祝梅川のほとりに佇む、平成元年(1989年)に開業した、地元の方や温泉マニアに愛される湯処。祝梅という変わった地名は、アイヌ語のシュクパイ(成長したイラクサ)に由来するものだとか。土曜日の午後、利用してみました。
国道337号線から一本入った脇道を車で走ると、畑作地帯の雑木林に突然倒れかかった巨大ボウリングのピン。祝梅温泉と書かれているので、ここだとホッとしたのも束の間、敷地内には廃材が積まれ、なかなかのB級感です。敷地の奥に進むと、駐車場と温泉の建物が見えてきます。
入浴料350円は、玄関を入った左側の民家のリビングのような受付で。受付のすぐ前が男湯です。棚にプラ籠が並ぶ広い脱衣場には、ドライヤーなし。畳敷きの小上がりもあります。
階段を少し下りたところに、天井の低い浴室があり、左側に3人分のシャワー付カランがある洗い場。石鹸などのアメニティはありません。ちなみに、カランのお湯も温泉です。
窓際に8人サイズのタイル張り内湯があり、濃いウーロン茶のような黒褐色透明のナトリウムー塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(源泉名: 祝梅温泉)が、かけ流しにされています。泉温21.1℃を、加温して46℃位で供給。湯小屋の周りにも廃材が積まれていましたが、薪で炊いているようです。
「熱いと思うからさ、かき混ぜてね」とご主人に言われてましたが、かき混ぜても拉致があかない熱さ。後から常連さんが来て、「熱ければ水を入れればいいさ」と、ホースを湯口の岩に突っ込んで加水? と思いきや、ホースの水も冷泉でした。
口に含むと、微かにモール臭がして少し甘味がします。程なく、湯温は43℃位に。PH8.8で、肌がツルツルする浴感です。加水なし、循環・消毒なし。窓の外に広がる池と林の景色を眺めつつ、極上の湯に浸かりまったりできました。
主な成分: ナトリウムイオン325.4mg、アンモニウムイオン0.4mg、マグネシウムイオン1.6mg、カルシウムイオン5.1mg、第一鉄イオン0.1mg、フッ素イオン0.3mg、塩素イオン340.7mg、水酸イオン0.1mg、リン酸イオン1.1mg、硫酸イオン0.4mg、炭酸水素イオン263.6mg、炭酸イオン30.2mg、メタケイ酸72.0mg、メタホウ酸9.3mg、遊離二酸化炭素0.7mg、成分総計1.059g45人が参考にしています