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大正元年創業の七里が岩の高台に佇む、穴山温泉の一軒宿。日曜日の夜、寄ってみました。立派な石の正門から、手入れの行き届いた感じの日本庭園を横目に車を進めると、宿のすぐ前が駐車場。日帰り入浴を申し出ると、夕飯の支度時にもかかわらず、女将さんらしき方が丁寧な対応で迎えてくれました。入浴料500円を払って、左手の廊下を奥に進むと、突き当たりが浴室。小ぶりな4人サイズの石造りタイル張り内湯には、無色透明のメタケイ酸含有泉が満ちています。PH7.1で、さらりとした浴感。ジェット水流が2本出ています。よく見ると、浴槽の内外に張りめぐらされた細長いタイルが、壁一面にも張り上げられていました。湯温41℃位のぬるめのお湯で、終始貸切状態でのんびりできました。後でパンフレットを開くと、日本百名山で知られる深田久弥ゆかりの宿であるとか。泊まって朝見る山の景色が、この宿の本当の良さをわからせるのかも知れません。
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