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奥会津に位置する福島県三島町の只見川沿いに佇む、宮下温泉の木のぬくもりを感じる宿。急な坂を下りて行った先にあり、看板は出ているものの、隠れ家的な感じにもなっています。平日の朝、日帰り入浴して来ました。
通常は入浴料を払って利用するのですが、この時は前日に姉妹館の「ふるさと荘」に泊まったので、タダで入浴。姉妹館のどちらに泊まっても、お互いのお風呂に無料で入れるのはいいですね。ふるさと荘のフロントで「栄光舘のお風呂に入りたい」と伝えると、電話しておいてくれるシステムです。
到着してみると、ふるさと荘と比べて新しく綺麗な感じ。過去の水害で建て替えた経緯があるようです。受付から左手奥に廊下を進み、一度館外へ。屋根付の渡り廊下の突き当たりに、別棟の男湯「展望風呂」があります。ちなみに、女湯もこの渡り廊下を途中で右手に曲がって行った先の別棟の湯小屋です。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。天井まで届く2面ガラス窓の浴室に入ると、右側に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、クラシエ製です。
窓際に10人サイズの石造りL字形内湯があり、うっすら黄褐色に濁ったナトリウムー塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩温泉(源泉名: 宮下温泉 第2源泉)が、源泉かけ流しにされています。泉温60.9℃を、加水せず42℃位で供給。PH6.9ながら、肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、微かに金気臭がして旨じょっぱい。浴槽の縁が温泉成分の析出物で、サルノコシカケのように湯面に出っ張っています。窓ガラス越しに、只見川と支流が合流する景色。ずっと貸切状態で、まったりできました。
脱衣場に温泉の使用状況表示が無かったので、フロントで確認してみると、やはり源泉かけ流しとのこと。源泉は坂を上った所にある黄色の町営教員宿舎の方から引いているので、湯温が下がるのだと教えてくれました。
主な成分: リチウムイオン0.3mg、ナトリウムイオン1044mg、アンモニウムイオン0.2mg、マグネシウムイオン10.8mg、カルシウムイオン152.9mg、ストロンチウムイオン2.6mg、マンガンイオン0.3mg、鉄(II)イオン0.8mg、フッ素イオン3.4mg、塩素イオン892.8mg、臭素イオン1.6mg、ヨウ素イオン0.3mg、硫酸イオン832.8mg、炭酸水素イオン785.0mg、メタケイ酸59.8mg、メタホウ酸22.9mg、メタ亜ヒ酸0.4mg、遊離二酸化炭素33.5mg、成分総計3885mg
※なお、分析書は平成25年6月のものに更新されています。24人が参考にしています