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小野川温泉の尼湯の前に佇み、一際老舗感を出しまくっている木造旅館。連休中の日曜日、一泊二食付きで利用してみました。玄関を入るとすぐ正面が階段で、2階に上がるようになっています。廊下を進むと、壁に著名人の絵や書が飾られ、歴史を感じさせる展示スペース。さらに奥に進んだところにある、「うぐいす」の間にこの日は通されました。部屋には、昔懐かしい黒電話や、ワンタッチ着火ではないストーブ(平成生まれの人は、着け方がわからないのでは?)。窓の外には池があり、鯉が泳いでいます。落ち着いたところで、浴衣に着替え大浴場へ。広い脱衣場の欄間のガラス絵(大正時代のもの)が、なんともロマンチック。大人6人が足を伸ばして入れるサイズのタイル張り内湯には、無色透明の含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(源泉名:小野川温泉協組4号・5号の混合泉)が、かけ流しにされています。湯温は、43℃強位の熱め。溶き卵のような、白い大きな湯の花。PH7.6ながら、肌に優しい滑らかな浴感です。口に含むと、ほのかな硫黄臭がして、少ししょっぱい。夕食は、明治34年の大火の前からある建物の広間を使った食事処で。襖で仕切られ、個室となっています。地の物を食したい私には、まさに期待通りの山の幸のオンパレード。おかひじきの食感が、シャキシャキして美味しかった。翌朝も同じ処で朝食を頂きますが、きのこ御飯やラジウム卵がこれまた美味。ラジウム卵は、お土産に1パック頂いちゃいました。夜と違い、お湯が41℃位の適温だったので、チェックアウトギリギリまで朝風呂も堪能。中庭にタイル張り円形の露天風呂もあるのですが、最近使われていないのか、ゴミが浮いていたので入りませんでした。内風呂付きの特別室があるとのことなので、いつかそちらにも泊まってみたい。
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