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千本桜で有名な吉野山の世界遺産「金峯山寺」の程近くに佇む、創業280年余という純和風の老舗旅館。古くは本居宣長や頼山陽などの文人墨客、近代では伊藤博文なども訪れた宿としても知られています。以前、日帰り入浴しました。
歴史ある宿ながら、温泉掘削に成功したのは平成17年2月と新しい。入浴料1000円を帳場で支払い、廊下を歩いて大浴場へ。タイル張りの内湯から外に出ると、木造りの浴槽や樽風呂がある露天風呂「静の湯」。無色透明のナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉(源泉名:静の湯)が、かけ流されていました。泉温28.0℃と低い為、加温あり。PH6.7と、浴感も特徴的ではなかったと記憶。囲まれていて景色こそ望めなかったものの、この時は貸切状態で湯浴みを楽しめました。
その後、2015年に報道されたように、ポンプ故障から温泉供給はストップ。今年の春、気になって寄ってみたが、まだ温泉は再開はされていませんでした(井水を使用とのこと)。温泉がなくても十分良い旅館ですが、花見でもした後に吉野で最も古くからあるこちらの宿で、もう一度温泉に浸かってまったりしてみたいですね。19人が参考にしています