-
塩原温泉郷の塩の湯温泉に佇む、6つの貸切露天風呂と2つの大浴場を持つ温泉旅館。平日の午前中、日帰り入浴して来ました。
事前に電話してみると、日帰り利用は平日の11~14時の予約制とのこと。玄関右側のフロントで入浴料900円を払うと、貸切露天風呂の鍵を受け取るシステム。この日の露天風呂は、「桐の湯」でした。
エレベーターで地下1階へ下り、右へ進むとすぐ防火扉。開けて突き当たりに、露天ゾーンへの入口があります。鉄階段を下りて行くと、間もなく湯小屋。ここで渡された鍵で扉を開け、中からまた鍵を掛けます。
以前、客室だったような板の間と広縁、欄間が残り、今は休憩スペースのよう。10人サイズの石造り浴槽には、淡茶色に濁ったナトリウムー塩化物温泉(源泉名: 刈子の湯)が、かけ流しにされています。泉温55.8℃を、41℃位で供給。PH6.0で、やや肌がスベスベする浴感です。口に含むと、鉄臭がして旨じょっぱい。温泉地名の通り、塩原温泉郷では最も塩分濃度が高いのだとか。茶色い小さな湯の花も、舞っています。ちょっと、底がヌルヌルしているところは、気になりました。遥か下に、鹿股川の渓谷。せせらぎに耳を澄ませ、まったり湯浴みできました。
帰りがけ、いいお湯でしたとお礼を述べると、女将さんが宿前の源泉槽を開けて見せてくれました。掘削自噴だから、震災でも供給が止まることはなかったのよとか、配湯管のスケールの除去が大変と話してくれます。分析書は、エレベーターの前に掲示。メモを取っていたら、よろしかったらどうぞとコピーをくれました。
主な成分: ナトリウムイオン1179.3mg、カルシウムイオン254.7mg、マグネシウムイオン30.9mg、マンガンイオン1.7mg、第一鉄イオン3.1mg、塩素イオン2184.4mg、硫酸イオン61.2mg、炭酸水素イオン373.1mg、臭素イオン4.2mg、メタケイ酸128.4mg、メタホウ酸99.0mg、遊離二酸化炭素625.9mg、成分総計5.049g24人が参考にしています