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秋田県鹿角郡小坂町の山間にボコボコと湧き続ける、天然のジャグジーとも称される西ノ又沢のほとりに湧く野湯。手前の八九郎温泉まで来たので、平日の午後寄ってみました。
八九郎温泉から、萩たい橋を渡ってすぐ左折。4キロほど砂利道の林道を途中2回左折して進むと、右側に赤茶色の台地がむき出しになった広場が現れます。沢のそばに、駐車場は2台分。既に1台停まってますが、誰もいないので渓流釣りの人かな。いくつものブログでは入浴は自己責任でと書かれていますが、今も立入禁止のロープが張られています。
入浴禁止とまでは書かれてませんが、フレッシュな源泉が目の前で湧いている様子に生唾をゴクリ。温泉に魅せられた者の避けられない性なのか、本当に入っていいのかという思考回路は閉ざされ、気がつけば服を脱いでザブン。
4人サイズの穴から、白茶色に濁った温泉がボコボコと湧き出ています。泉質は、八九郎温泉と同じカルシウム・ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉なのだとか。湯温は43℃位熱めですが、気持ちいい湯温。やや肌がスベスベする浴感です。底には、砂のようなものが堆積。湯を口に含むと、鉄臭がして旨じょっぱい。青空の下で周りの山々を眺めつつ、貸切状態でまったりといきたいところですが、やはりロープが気になり落ち着きません。
隣に、1人サイズの浅い湯溜まり。湯温は、かなりぬるめ。白い結晶も浮いています。先人のブログを見ると、以前は湯船が5つのころもあったようですが、今では2つしかなく、しかも大きさも縮小している印象。温泉成分の析出物が、堆積するせいでしょうか。
かつてテレビでも紹介された有名野湯も、国有林野の中にあるということで、法律上すのこ等の人工物は撤去。勝手にキャンプしたり、ゴミを放置するなど、マナーの悪化も野湯が規制される原因なのだそう。ちょっと、寂しい気がします。時期的に、アブがいなかったのだけは幸いでした。29人が参考にしています