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天保年間から湧く、湯の澤鉱泉の一軒宿。客室わずか7室という小さな宿ながら、茨城県では唯一の日本秘湯を守る会会員の宿でもあります。平日に、一泊二食付きで利用してみました。
事前に電話してみると、「ナビで来ると隣のゴルフ場に誘導されてしまう為、看板を頼りに」と、案内されます。県道29号線から、黄色い看板が見えたら、すぐ曲がりました。ここから、2km程山道を走って到着。山小屋風の外観で、薪を炊くいい匂いが辺りに漂います。
この日は、別館の「桂」の間に宿泊。8畳広縁・トイレ付きの和室です。まだ寒かったので、炬燵が有難い。浴衣に着替え、早速左側の浴室「岩風呂」へ。木造りの湯殿で、脱衣場には棚にプラ籠が並び、100円返却式ロッカーもあります。ドライヤーも完備。洗い場には、6人分のシャワー付きカラン。8人サイズの岩風呂には、無色透明のナトリウムー炭酸水素塩泉(源泉名: 湯の沢温泉)が満ちています。源泉15.5℃を、41℃位に加温。PH8.2で、肌がスベスベする浴感です。循環濾過ありで銀イオン殺菌との表示ですが、溢れたら新しい鉱泉を補給。口に含むも、無味無臭でした。
夕食は広間で。お品書きはなし。山の幸ばかりでなく、刺身も並びます。鮎の塩焼き、山芋の短冊、角煮、キビ餅と続き、甘辛い味噌で頂く刺身蒟蒻も最高! 小鉢も彩り豊か。グラタンや天ぷらも出来たてで、酒がすすみます。自家製蕎麦も追加し、かなり満足しました。食後は、男女入れ替えになった、右側の浴室「檜風呂」へ。8人サイズの檜造り内湯で、底半分がタイル張り。これは、あの東日本大震災により、地盤沈下で割れた檜を復旧した為なのだとか。湯温は40℃位。静かな夜に雨音だけが響き、翌朝は窓ガラス越しに森の木々を望めました。
朝食は、昨晩と同じ広間で。小鉢が丸籠に入れられ、見た目にも華やか。味噌汁の代わりに、雑煮がでました。スルメイカと人参を煮たもの等、素朴ながら美味しかったです。
部屋に戻ろうと浴室の前を通ると、また男女入れ替えに。早速、朝の岩風呂も堪能。温泉好きには、嬉しい気遣いです。チェックアウトの時間ギリギリまで、野鳥のさえずりに耳を澄ませつつ、まったりできました。ちなみに、館内は素足なので、冬場は靴下か足袋持参(私は常備してますが)がベストです。
主な成分: ナトリウムイオン140mg、塩化物イオン8.0mg、硫酸イオン19mg、炭酸水素イオン330mg、炭酸イオン2.2mg、メタケイ酸42mg、成分総計0.55g43人が参考にしています