-
川底から温泉が湧出する湯治場として、古くから親しまれてきた湯の瀬温泉。その豊岡川沿いに佇む、大正10年開業の一軒宿。日曜日の午後、およそ6年ぶりに日帰り入浴して来ました。
外観は鄙びていますが、内装はきれいです。入浴料600円を女将さんに渡し、玄関から右手ロビーへ。奥の階段を下りると、中庭を臨む板張りの廊下が続きます。突き当たりのトイレの手前、右側にあるのが男女別の浴室です。
狭い脱衣場から浴室に入ると、ログハウス風の造り。4人分カランがある洗い場も狭めです。アメニティは、固形石鹸のみ。4人サイズの石造り三角形内湯には、微かに白黄褐色のアルカリ性単純温泉(源泉名: 湯の瀬温泉)が満ちています。泉温27.1℃を、40℃位に加温。PH9.4で、肌がスベスベする浴感です。ナトリウムイオン45.5mg、炭酸イオン5.1mg、メタケイ酸22.2mgを含む影響でしょうか。窓はマジックミラーになっていて、眼下に川のせせらぎ。口に含むと、ほんのり玉子味。貸切状態だったので、蛇口を開いて、しばしオーバーフローを楽しませてもらいました。
湯上がりに、ふと見上げると、ロビーの時計は止まったまま。まるで、時間も止まったかのような、梅雨の夕暮れ時でした。47人が参考にしています