「宮前平源泉 湯けむりの庄」は当サイトでも常にランキング上位に君臨し続けている大人気の温泉施設。
人気の理由は一体どこにあるのか？と思いつつ訪れてみたわけですが、先に結論を言わせてもらうと…もう…全部です。全部が良すぎるからです！

＠nifty温泉 編集部「泉質は？」
私「最高です！」
編「関東でトップクラスって何が？」
私「全部です」
編「接客も？」
私「素晴らしいの一言ですね！」
編「ご飯は？」
私「おいしかった～!!」

というわけ。
でもこんな調子で書いているといろんな人に怒られそうなので、もう少し詳しくレポートしますね（笑）。
ざっと素晴らしさのポイントをあげると、

・日本初の炭酸琥珀湯がすごい
・超人気のロウリュと塩サウナ（女性のみ）でアロマにうっとり
・関東初！男性はゴメンナサイ…ナノクラ浴び放題の「潤い美肌湯」
・日本初のアトラクション岩盤浴「天」で感動！
・う、うまい、うますぎるぞ!! お食事処「とうふ旬菜 心音」
・公式サイト＆ツイッターが重要なカギを握る！
・オプションでビジネスホテル級の「プライベートルーム」はいかが？

以上の７つとなります。それでは「７つのポイント」を順にご紹介していきましょう。

• 

• 

まずは天然温泉の泉質から。
地下1,500mから湧き出た天然温泉は浴槽の底が見えなくなるほどの濃い黒褐色が最大の特徴。
pH値8.0の弱アルカリ性で、少しぬるっとしていてお肌に吸いつく感触があり、美肌効果は絶大。
天然温泉は内湯と露天風呂の両方に引かれており、内湯の大きな浴槽とともに「腰掛け湯」にも使用されています。
露天風呂では「源泉岩風呂」「源泉掛け流し風呂」さらに「うたた寝湯」にも注がれ、深さが120cmもある「立ち湯」（女性のみ）では全身で源泉を味わうことができます。

• 

  源泉が注がれた内湯。色が濃すぎて底が見えません

• 

  こちらも同じく源泉を使用した腰掛け湯。贅沢です

• 

  露天風呂エリアの床に注目！瓦が縦に敷きつめられているのがわかるでしょうか？草津温泉の湯畑周辺の石畳を彷彿とさせますね～

• 

  男性の露天風呂スペースにはこんなベンチが。ほてりを冷ますのにピッタリ！

そしてなんといっても注目したいのが“日本初”の「炭酸琥珀湯」！
炭酸琥珀湯とは、この地に湧出した琥珀色の天然温泉に医療分野の人工透析で活用されている「中空糸膜」を通して炭酸ガスを大量に溶かしこんだもの。
血行促進効果が非常に高く「心臓の湯」ともいわれる人工炭酸泉はさまざまな温浴施設でよく見かけますが、贅沢にも天然温泉に溶かしこんだ炭酸泉はここ独自といいますか、日本唯一といってもいいでしょう。
この色の濃さから、入浴中のお客さんからは「コーラに入っているみたい！」との声が上がっていました。確かに！

• 

  ノーマルな炭酸泉の場合はシャンパンやサイダーのようにも見えますが、炭酸琥珀湯の場合はまるでコーラ。シュワシュワの泡がやみつきになります！

天然温泉のほかに、露天風呂エリアではプチ・プライベート風呂が堪能できる「つぼ湯」「親子つぼ湯」と塩サウナ（女性専用）、内湯エリアではジェットバス2種類と冷水風呂、そして熱したサウナストーンにアロマ水をかけて熱波を室内に送り発汗をうながす蒸気浴「ロウリュ」を実施している「フィンランド式サウナ」などが楽しめます。
この日は15時半から（男性は15時から）のロウリュに参加。
ロウリュは男女とも平日3回、土日祝日は4回開催されます。
女性サウナは三段あり、平日にもかかわらず全段ぎっしりで超満員でした！

• 

  ロウリュ開始を待つあいだに20分ほど本気寝をしてしまった快適そのものの「うたた寝湯」。こちらにも源泉を使用

• 

  ロウリュを実施しているフィンランド式サウナ。超満員で最上段の1席しか空いていませんでした。ロウリュ、最高！

この日のロウリュのアロマは「グレープフルーツ」の香りで、ほのかに甘い柑橘系のアロマが、喉や鼻の粘膜を爽やかに通り抜けていきます。
そして塩サウナの一室にも「グレープフルーツ」のフレグランスがほんのりと漂っていました。
家に帰ってからフト腕をかいでみたところ、ほんのりグレープフルーツの香りがしてくるではありませんかっ！うっとり…

• 

  季節やイベントごとに様々な香りが楽しめる塩サウナ。グレープフルーツやさくら、ストロベリーなど種類豊富なフレグランスにうっとりすること間違いなし！

• 

  時期によって入れ替わるアメニティの数々。いろいろ試してみたくなりますね～

香りつきの塩サウナでうっとりしたのもつかの間。
今度は露天エリアの一角にあるつぼ湯に「ナノクラ」を使用したという「潤い美肌湯」（女性限定）を味わいます。

ナノクラとは「ナノミスト＆マイクロクラウド」の略称で、一般のミスト美顔器の100倍以上といわれるナノレベルの温ミスト噴出量があり、温ミストが全身を優しく包み込みます。お風呂との相乗効果によってつやとうるおいのある美肌効果が期待できます（公式サイトプレスリリースより）。

半身浴で毛穴が開いた状態のところへナノレベルの温かいミストが、顔だけでなく全身に吹きつけるという画期的な設備のようです。
とにかく善は急げということで、2つあるつぼ湯が空くのを待ち構えて、レッツチャレンジ！

• 

  早くも大評判の「潤い美肌湯」。露天風呂エリアの中の「うたた寝湯」手前にあります

• 

  ナノクラの中にいざ突入！（撮影のため館内着を着用しています）

• 

  思わず「こんなの初めて！」と声に出してしまいました。潤い美肌湯後の顔は何もしていないのに驚異のフワフワ、モチモチ肌に！快…感…

さあさあ、うっとりするポイントはまだまだありますよ～。
お次は6種類もある関東最大級の岩盤浴を味わいに、まずは「岩」のお部屋へ。
トルマリン鉱石とゲルマニウム鉱石を使用した板状のベッド2種類と、生効石、北投石、アメジスト、ブラックゲルマを使用した砂利敷きベッド4種類が一同に会した部屋となっています。

• 

  ブラックゲルマが敷きつめられた砂利敷きベッドにて。足型がしっかりつくほど埋もれます！

• 

  「岩」のお隣はピンク色の岩塩が敷きつめられた「塩」のお部屋

• 

  またまた出ました“関東初”の超微粒子ナノスチームが充満する「潤」の部屋。スチームのおかげであっという間にしっとりしてきました

• 

  本格的に睡眠が取れそうな床暖房が心地よい「和（なごみ）」で雑誌TARZANを読む

• 

  クールダウンするのにうってつけな「氷」の部屋。氷が下から湧き上がってくる不思議なオブジェに思わず見とれてしまいます

• 

  ミネラルウォーターの種類も豊富。お好きなお水をどうぞ！

さて、どれも居心地が素晴らしい岩盤浴ルームばかりなのですが、真打ちはなんといってもアトラクション岩盤浴「天」（要予約）でしょう。

天井には天の川が流れ、床からは様々に色を変える霧が立ち込めます。 更に8.1chの立体的な音響効果により、光と音の幻想的な異空間をゆっくりと発汗しながら楽しめます。 ※岩盤浴カウンターにて完全予約制（公式サイトより）。

「天」の白い床に使用されているのはゲルマニウム陶板。
音響、照明、床から立ち込める霧や小川のせせらぎにも似た水流などのアトラクション形式の岩盤浴が楽しめます。
天井にほどこされた氷柱（つらら）のようなオブジェは、満天の夜空に広がる天の川を連想させますが、ときには音響と照明効果のおかげで北極のオーロラに見えることも。
また海の荒波とカモメの声が響きわたって照明が赤く色づけば、そのオブジェはまるでクジラのヒゲのようにも見え、まるでクジラの体内に飲み込まれたかのような錯覚に陥ったりも…。
小川のせせらぎのような水流音を聞いていると、残雪の登山道で聞いた雪解けの音にも聞こえてきます。
そうこうするうちに「ああ、山へ行きたい。早く雪解け音を聞きたい！」と持病の好山病が疼き出してきました。

そんな夢のような時間も30分程度であえなく終了！
うーん、リピート必至！

• 

  岩盤ルーム「天」。天井には氷柱のような、天の川のような、オーロラのような、クジラのヒゲのような不思議なオブジェが設置され、神秘的な雰囲気を盛り上げてくれます

• 

  頭上を流れるせせらぎを聞きながら夢うつつに…

温泉と岩盤浴を堪能したら、すっかりお腹がすいてきたので、お食事処「とうふ旬菜 心音（ここね）」へ。
この時点で「温泉も潤い美肌湯も岩盤浴も最高すぎるし、多少ご飯がダメでも全然アリだわ～」という気持ちになってくるではありませんか。
でもそんな弱点があるはずもなく、「とうふ旬菜 心音」でも最高のお食事が待ち構えていました！

メニューをざっと見たところ、どれもハズレが無さそうで、美味しそうで迷ってしまいます。
せっかくなので料理長の桑折さんがイチオシされていた女性人気の高い「マグロとアボカドの菜園丼～本日の健康米使用～」をいただくことにしました。

• 

マグロの赤とアボカドのグリーンが目にも鮮やかで、見た目だけでも十分美味しさが伝わってきますね！
健康米の上にはマグロとアボカドのほかに、プチプチ食感のとびこ、甘くほどよい酸味がうれしいプチトマト、食べごたえのあるモロッコインゲン、カリッと香ばしいごぼうとれんこんの根菜チップス、そしてシャキシャキの歯ごたえが美味しさをそそる長芋も乗っています。
わさびマヨネーズで味付けされているのですが、さっぱりとしていてしつこくないので少食な方でもぺろりといけてしまうはず。
しかも一日に必要な野菜の半分が摂れてしまう優れものの丼です！

• 

  自家製の豆冨メニューも充実。こちらはクリーミーで濃厚な絹豆冨とともに味わい深い擂り胡麻豆冨の2種類が楽しめる「店仕込み　青竹二種豆冨」

そして食後の珈琲に目がない私が注目したのは「熟成水出し珈琲」。
店内でじっくりと約8時間（！）かけて落とした水出し珈琲は、深くてまろやかな苦味が最高の一品。
珈琲の冷たさがキンキンに伝わってくる銅製のマグが、とっても贅沢な気分にさせてくれます。
極上の温泉と岩盤浴でほてった体にぴったりなキンキンに冷えた熟成水出し珈琲。最高の組み合わせじゃないですか！

• 

  熟成水出し珈琲専用のウォータードリッパーに惚れ惚れ

• 

  「とうふ旬菜 心音」は梅酒がすごく充実したお食事処。ヘルシーなお食事といっしょに梅酒もいかがでしょう？写真は梅の名所・偕楽園で有名な茨城県水戸産の「梅香　百年梅酒　プレミアムエディション」。この紋所が目に入らぬか！

• 

  デザートには水出し珈琲を使ったコーヒーゼリーまで！バニラビーンズがたっぷり のアイスクリームの甘味と、濃厚な珈琲の苦味と旨味がダイレクトに伝わってくるすごく贅沢なゼリーです

温泉は最高だし、スタッフもみなさん素敵な方々だし、岩盤浴アトラクションも潤い美肌湯も感動したし、ご飯もおいしすぎるし、「宮前平源泉 湯けむりの庄」の唯一の弱点って一体何？
と不思議でなりません。

…というのは嘘で、実は入場時から「唯一の弱点」にはうすうす気づいておりました。
そうです。大人気ゆえに、「大入り」なのです！
平日でも入場前に並んで待っているお客さんがいるのはもちろんのこと、土日になると30分待ち、すごい時は1時間待ちもあり、入場規制がかかることも。
とくに混雑するのは土日祝で、平日は午後から夕方、夜も少し混雑するそうです。
そしてお天気にも関係があり、雨の日は平日でも終始大入りだとか。
天気が悪いと「近場の温泉でいいかぁ」などと考えるのは世の常ですね～。

でもそんな人気ゆえの混雑を避けるための“攻略法”が実はあるそうなんです。
今回対応いただいた田村さんにお聞きしたところ、混雑具合などを随時公式Twitterでツイートしているので、注目していると空き具合がわかるそう。
たとえばこんな感じに…

【混雑状況】17：50現在、館内は比較的落ち着いております。岩盤浴はやや混み合っております。お食事処は、お待ち時間無くご案内しております。この後、男性19時、女性19時半より、本日最終のロウリュがございます。寒さを吹き飛ばす熱波を浴びてみませんか？皆様のご参加お待ちしております。

— 宮前平源泉 湯けむりの庄 (@yu_miyamaedaira) 2016年3月9日

公式サイトのトップページにもTwitterのツイートを掲載しているので、SNSやサイトを利用できる環境がある人はご来場前にぜひチェックしてみてください。

• 

  爽やかな笑顔が素敵な田村さん（左）と「写真、今撮るんですか!？心の準備が…」と若干慌てていた「とうふ旬菜 心音」料理長の桑折さん（右）にご対応いただきました（笑）

ここまで素敵な施設だと泊まってみたくなるのが人情というもの。
でも残念ながら宮前平源泉 湯けむりの庄には泊まることはできないのです…
ただし「プライベートルーム」（有料）の利用で、ちょこっとお泊り気分を味わうことも可能です。

• 

  貸切のプライベートルーム。テレビの音声が耳元で流れるスピーカーもついたフルフラットリクライナーには、ブランケットと電気毛布がかけられています。アイマスクや耳栓も完備。奥にあるデスクで仕事もできちゃうかも？

• 

  デスクに設置されたアロマデュフューザーからは、心地よいアロマの香りが広がります。これは熟睡必至！泊まれないのが悲しい…

口コミで絶賛の嵐が吹き荒れる大人気の秘密について、おわかりいただけましたでしょうか？
多少混雑していてもリピートしたくなるみなさんの気持ちが、たった一回体験しただけなのに痛いほどよくわかりました！
この日は帰るのがつらすぎたので「湯けむりの庄 温泉の素」を購入し、家の湯船でさっそく琥珀の湯を堪能。
また行きたいな～…（＠自宅湯船）

• 

  思い出を持ち帰ることもできます。我が家の狭い湯船が宮前平源泉 湯けむりの庄の琥珀の湯に大変身！