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黒根岩風呂は、実は前にもいちどいっております。
ただそのときは、あまりにも大胆な全裸の若い美女(しかも、ぜんぜん隠さない!)の不意の出現のために、湯浴みの記憶が残念ながらほとんどないのが実情であり、そのことを思い出すたび、私事で本来の温泉の魅力を見落とした己の未熟を尽きつけられるような忸怩たる思いを抱いていました。
さて、そうした汚名挽回も兼ねて、今日の伊豆・湯ヶ島行の帰りの16:20、いってきました、「黒根岩風呂」!
とても、よかった・・・。
前回は混んでたのに、今回は最初の20分程ずっとひとりで、青空と雲と海と岩風呂をひとりじめしてしまいました。
「あれ。金曜なのにな~っ!」
なんてちょっといぶかって、でも半分は嬉しがって。
お湯は、いくらかねばつく塩気の強い、暖かさの抜けにくいもの。硫黄臭は、あんまなし。脱衣所寄りのふたつは熱く、いちばん伊東寄りの丸風呂が一番ぬるくて、長湯が可能。
僕は、今回は、この丸風呂をメインに湯浴みしました。
充分あったまったら、風呂の縁の石であぐあを組んで、空と雲の微妙な変化に無心で見入る・・・。
本当、無心にコレやってたら、三順目ぐらいから満ち潮の波が高くなってきて、風呂を訪ねるカップルも増えてきました。丸風呂をほとんど僕が行者気取りで占領していて、みなさん、最初は先住者に気兼ねしてたようでしたが、だんだんやはり」丸風呂にやってきて、
「こんにちわー」
「あ。こんにちわ」
いっしょになって極上の湯浴みを楽しむことができました。
海と空と波と風呂と---そのむこうの北川温泉町の景観と海にうかんだ漁船が幾艘か---それから、もっとむこうの水平線にぽーんと浮かんだ大島と・・・。
日本の美しさを封じ込めたような「黒根岩風呂」に、今日は心底やられちゃいました。まいった~でも嬉しい(^*^)V2人が参考にしています