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湯ノ沢間欠泉湯の華 (閉館しました)の探訪記詳細「熱くない?間欠泉の混浴露天風呂」

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みんなでつくる温泉探訪記

[13/08/16 21:45] コメント数:0 玉置豊

熱くない?間欠泉の混浴露天風呂

[山形県] 湯ノ沢間欠泉湯の華 (閉館しました)

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今回の温泉探訪記ガイドはこの人

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玉置豊 (たまおきゆたか) 称号:温泉ソムリエ
0409
ネコ

趣味は食材採取の旅に出ること。それに温泉が付けば完璧。お風呂はちょっと熱めが好きだが、すぐのぼせてしまうタイプ。

間欠泉といえば、地面から水蒸気とともにジョボーとかドバーンと噴出する温泉のことである。当然、その噴き出るお湯の温度はとても高い。

そんなデンジャラスな間欠泉、噴き出るお湯を浴びようものなら、当然全身火傷確実なのだが、山形県にある湯ノ沢間欠泉は、なんと間欠泉なのに混浴露天風呂になっているらしいのだ。

金採掘者が発見した間欠泉の温泉

記事画像 雪の重みで壊れた屋根を修理中。ちなみに冬期は営業していないのでご注意を。

日本で唯一の入浴できる間欠泉を求めて、カーナビにも表示されないような川沿いの細い山道を、ひたすら車で突き進む。

なんでもこの温泉は、約430年程前に金採掘者が発見したといわれており、知る人ぞ知る野湯として親しまれてきたのだが、平成17年にこの宿ができ、気軽に泊まりで訪れることができるようになったそうだ。

宿の周りには民家の一軒もなく、まさに秘境という言葉がぴったりの立地。この宿がまだなく、野湯しかなかった時代に一度来てみたかった気もする。

まずは茶色いお湯の内湯から

記事画像 茶色いお湯が気持ちよさそう。

宿のスタッフの方と一緒に男女に別れた温泉へと進むと、まずは茶色いお湯の内湯が現れた。

まさかここからお湯が噴き出すのかと一瞬思ったが、これは普通の温泉のようだ。温度も適温である。どうやらこの先の露天風呂に間欠泉があるらしい。

ちなみに露天風呂は、男風呂、女風呂の両方からつながっている混浴なのだが、私がいった時はたまたま誰も入浴していなかったため、贅沢にも貸切状態となった。混浴露天風呂を一人で貸切というのが、贅沢なのか寂しいだけなのか、微妙なところではあるのだが。

これが間欠泉の温泉だ

記事画像 シーン…

内湯を抜けて露天風呂へと進むと、そこには勢いよくお湯の噴き出る間欠泉が…出ていなーい。

露天風呂の中央にそれらしき穴はあるのだが、お湯の出る気配は全くなし。

これでは『間欠泉』だけに取材が『完結せん』ですねと、気持ちドヤ顔でスタッフの方に聞いてみたところ、この間欠泉は人工的なものではなく、あくまで自然の力でお湯が噴き出す天然のものなので、10分から40分くらいの間隔でランダムに噴き出すとのことだった。

間欠泉が噴き出た!

記事画像 天然の力で噴きあげている。

間欠泉が噴き出てくるのをいまかいまかと裸で待っていると、ほどなくして中央の穴からボコボコとお湯が出てきたと思ったら、すぐにジャボジャボと豪快に噴き上げだした。

噴き上がるお湯の高さは2メートルちょっとというところだろうか。これが調子のいいときなら5メートル、ときには10メートルを超える大噴出を見せることもあるとか。

このお湯の噴き出る勢い、こりゃ相当熱いだろうなと思いつつも、恐る恐る手を入れてみる。火傷をしない程度の熱さを想像していたのだが、これが拍子抜けするほどのぬるさだった。それもそのはず、ここの源泉の温度は体温よりも低い35.1度だったのだ。

ぬるさの秘密は、この間欠泉が温泉の熱によって噴き出すのではなく、炭酸ガスの力で噴き出す大変珍しいタイプだからとのこと。

間欠泉のある温泉、これが楽しくない訳がない。上から降り注いでくるお湯を頭から浴びたり、勢いよく噴き出る間欠泉を直接手で触ってみたりと、貸切状態のお風呂で大興奮。

この場所はとても雪深いため、宿の営業が5月上旬から11月上旬まで。ということで、気になった方は、お早めにお出かけください!

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