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07' 10/22(月)、沢渡温泉のこちらまるほん旅館さんに素泊まりで一泊しました。
いや~ ぼかあ、まいった~(^.^;>
なんでこんなにいい湯なの? と怒りたくなるほどいい湯です。
宿について、初めてこちらのお風呂にお邪魔したのは、夕方の16:00すぎだったんですが、お風呂自体がこちら一個の美術品みたいなんですもん。階段降りて、檜の床を裸足で歩いていたら、その時点でもうちょっと胸ドキ、そそくさと着替えて、掛け湯ももどかしくお湯入りしたら・・・ああ、超いい香りなり(^^)
僕は、まず香りにやられましたねえ。
ええ、なんか理想に近い温泉の香りだったんですよ。透明で、肌に超柔らかくて、まろやかで、でもシャキッとした塩気もあって、湯の底のほうの焦げたようなかすかな硫黄臭がとってもキュート・・・あ~ たまんない・・・*(^O^*
お湯のなかで両手のひらをひらひらやってるだけで、もう、無上の幸せって感じなんです。
あんまりいいお湯なんで、源泉での目玉洗い、やりました。飲泉、コップに何倍飲んだことでせう。お湯の鼻腔吸いだってむろん敢行。鼻腔吸いのランクでいえば、こちらは恐らく日本一、お湯を吸ったあとの鼻腔が、こちら、鼻毛までさらさらと気持ちいいんだから。
「こんにちわ~」
「あ。こんにちわ」
いろんなひとがこちらのお湯に入って、出ていきます。団体さんと挨拶して、ひとり客が出ていって、それから団体さんもみーんな出ていって・・・でも、イーダちゃんは出窓からの光の色が夕から夜の色に切りかわっても、まだまるほんお風呂にじーっと浸かっておりました。
沢渡の湯気に包まれほろほろと出窓にくすぼる秋の夜の月(イーダちゃん)
こちらのご主人は、聞くところによると前職は銀行員だったとか。まるほんの前のご主人と血縁もなにもなかったのだけど、こちらのお湯を守りたいがために、銀行という堅い職を投げ出してこちらのお湯をお継ぎになったという話を、翌朝の湯浴みのお客さんから聞きました。
あっぱれなり。お湯も月も旅情も湯気も、それから、町で唯一あいていた「よしのや」さんで頂いたお蕎麦も、何もかもあっぱれな一夜でありました。
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