口コミ一覧 (口コミ最新投稿日:2022年7月29日)
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巨大な大黒様が鎮座する唯一無二の檜風呂
安曇野穂高温泉郷の天満沢川が流れる雑木林の中に佇む、平成24年(2012年)に開業した豪商の館のような隠れ家的温泉宿。贅を極めた荘厳な建物と庭園が自慢で、光輪モータースの社長の別荘として建てたものを、10年程前から旅館として使っているのだとか。平日に、一泊二食付で利用してみました。
物凄い広い敷地で、館内も檜をふんだんに用い、社長の家紋があちこちに掲げられています。この日は6畳窓無しの最エコノミープランで予約していましたが、他に宿泊客がいなかったので内湯(温泉)付の和洋室へグレードアップ。こういう心遣いが嬉しいです。
早速浴衣に着替えて、檜の大浴場「大黒の湯」へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。太い梁が剥き出しの総檜造りの浴室に入ると、思わずスゴっと声を挙げる程の造作が圧巻。左右に、5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、資生堂製のものです。
窓際に10人サイズの木造り内湯があり、無色透明の無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 有明厚生温泉源泉と国民宿舎有明荘源泉の混合泉)が満ちています。泉温69.3℃を加水あり・加温なしで、43℃強位で供給。PH8.6で、肌がややスベスベする浴感です。循環・消毒ありですが、塩素臭は気になりません。巨大な木彫りの大黒様の下から注がれ、湯口の湯を口に含むも、ほんのり焦げた石膏臭と微塩素臭がしてまろやかな味。槽内循環で、オーバーフローはありません。
続いて、外の露天風呂「恵比寿の湯」へ。露天風呂は冬季閉鎖とのこと。屋根付の6人サイズの岩風呂で、湯温は42℃位。巨石を配し野趣溢れる造り。林の緑の景色を眺めつつ、貸切風呂として使わせて頂き、ずっとまったりできました。こんなに凄い浴室に対して掛けた私財と情熱に、温泉愛を感じてしまいます。
夕食は御食事処で、お品書き付の和食膳。食前酒はぶどう酒で、先付に雲丹やじゅん菜、浅月、なた豆の花、山葵を乗せた胡麻豆腐。前菜に、牛蒡鰻巻、笹麩、汲み上げ湯葉、鮎小判、松葉百合根、薩摩芋の蜜煮。白馬錦の雪中埋蔵(限定酒)がすすみます。冷鉢は、冬瓜ふくまぜ煮で、小茄子やオクラ、小の葉南瓜、ホイル海老に出汁のジュレをかけて。造里は、信州サーモン・鯛・帆立・海老の薔薇仕立て。焼物は、鮎の塩焼き。山葵醬油漬と青唐辛子を添えて。台の物は、信州プレミアム牛のサーロインをステーキをアンデスの塩か山葵で。肉の脂がジュワっと口の中で広がり美味しい。揚げ物は、鱧の天婦羅とヤングコーン、舞茸、アスパラを抹茶塩で。揚げたてがサクサク。食事は、自慢の十割蕎麦。蕎麦の香りがして美味。デザートは、旬の梨や柿、ブドウといった水菓子と葛餅、マロンケーキでお腹いっぱいになりました。
一休みして、離れの手前にあるもう一つの大浴場「蔵の湯」へ。蔵の奥に大浴場がある、趣のある造りです。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。こちらも太い梁が剥き出しの総檜造りの浴室に入ると、左右に4人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、同じものです。
中央に4人サイズの木造り内湯があり、湯温は43℃強位。2本のジェット水流も出ています。就寝前なので、少し加水してぬるめに調整します。
奥の扉を開けると露天風呂らしものがありましたが、だいぶ使われてなさそう。こちらも、貸切風呂として使わせて頂きました。
翌朝は、部屋付きのお風呂へ。1人サイズの石造り木枠浴槽で、湯温は自分で調整。かけ流しで温泉が利用できて、朝からもう最高です。
朝食は昨晩と同じ食事処で、焼き鮭主菜の和定食。サラダ・切干し大根・厚焼き玉子・胡瓜と茗荷と鶏肉の和え物・湯豆腐・飛竜頭など、体に優しい定番の日本の朝食。自然薯のとろろが美味しかったです。
これほど凄い宿に全館貸切状態で泊まれたことがなかったので、社長の別荘を自由に使わせてもらえたような、とてもリッチな気分で帰路に着けました。
主な成分: リチウムイオン0.6mg、ナトリウムイオン81.8mg、アンモニウムイオン0.02mg、マグネシウムイオン0.1mg、カルシウムイオン4.4mg、ストロンチウムイオン0.03mg、アルミニウムイオン0.03mg、フッ素イオン7.6mg、塩素イオン53.1mg、亜硝酸イオン0.03mg、硝酸イオン1.1mg、チオ硫酸イオン0.08mg、硫酸イオン37.2mg、リン酸水素イオン0.1mg、炭酸水素イオン73.7mg、炭酸イオン12.1mg、メタケイ酸183.1mg、メタホウ酸5.1mg、メタ亜ヒ酸0.1mg、成分総計469.6mg
※なお、平成24年の分析書だったので間もなく更新かも知れません。17人が参考にしています
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