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源泉櫓が出迎える自家源泉かけ流しの湯宿

湯河原温泉街を流れる千歳川沿いで、湯河原美術館のすぐ近くに佇む、昭和53年（1978年）に開業した鉄筋6階建ての温泉旅館。日本私立学校振興・共済事業団が営む宿ですが、一般の人も利用できます。平日の午後、日帰り入浴してみました。

建物前に源泉櫓があり、温泉ファンなら気分が上がります。入浴料850円は、玄関を入って右側のフロントで。玄関から左手のエレベーターで4階に上がると、右手に男女別の大浴場があり、男湯は左側です。

棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。八角形の天窓が特徴的な浴室に入ると、右側に5人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、馬油系と炭系です。

左側に10人サイズの石造り内湯があり、無色透明のナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉（源泉名: 湯河原温泉 台帳番号 湯河原 第44、46号混合）がかけ流しにされています。泉温60.0℃を加水あり・加温なしで、42℃弱位で供給。PH8.6で、肌がややスベスベする浴感です。循環・消毒なし。湯口の湯を口に含むと、ほんのりと石膏臭がして少渋味。窓際の部分だけ浅くなっていて、半身浴も楽しめます。

露天風呂はありませんが、窓から山と森の緑を望む景色。ずっと貸切状態で、まったりできました。上がった後もなかなか汗が引かない、温まるいい温泉でした。

主な成分: ﾘﾁｳﾑｲｵﾝ0.262mg、ﾅﾄﾘｳﾑｲｵﾝ315mg、ｶﾙｼｳﾑｲｵﾝ101mg、ｽﾄﾛﾝﾁｳﾑｲｵﾝ0.476mg、ﾊﾞﾘｳﾑｲｵﾝ0.009mg、総鉄ｲｵﾝ0.01mg、ｱﾙﾐﾆｳﾑｲｵﾝ0.013mg、ﾏﾝｶﾞﾝｲｵﾝ0.016mg、ﾌｯ化物ｲｵﾝ0.52mg、塩化物ｲｵﾝ445mg、臭化物ｲｵﾝ1mg、硫酸ｲｵﾝ236mg、炭酸水素ｲｵﾝ60.4mg、炭酸ｲｵﾝ7.2mg、ﾒﾀｹｲ酸93.4mg、ﾒﾀﾎｳ酸8.25mg、遊離二酸化炭素0.3mg、成分総計1290mg