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08'9月29日に素泊まりで一泊しました。
下田の観音温泉に立ち寄りしてからこちらにやってきたのですが、夕方になるとこのあたり、観光協会なんてひとっつもあいてないんですヨ。宿泊案内って看板を見つけてクルマをとめても、あちゃあ、シャッター閉まってるじゃん、てのが3,4件。困ったなあ。このままヨコハマ帰ろうか、なんて思ってた矢先に立ち寄った料理屋さん「さま長」さんでお話ししていて、たまたまこちらの民宿を紹介していただくことになりました。
いやいや、完璧に海水浴客のための民宿さんで、1Fは砂浜に面した食道、その小脇には海水浴客のためのシャワーの施設なんかも付いてます。
要するに「温泉メイン」の宿じゃぜんぜんないワケ。
でもでも・・・こちらのお風呂はとてもよかった。
こちらの建物の二階に貸切の家族風呂がふたーつありまして---ひとつは大きいの、もうひとつは小さいの---湯船は一般の家庭のやや大きいめのお風呂って感じなんですが、どちらも掛け流しの、土肥独特のさらりと爽やかに塩辛い、なかなかの名湯でありました(^^;>
プシー、満足(^^)
3Fに借りた部屋は僕ひとりなのに16畳ほどありまして、広いや広い。窓をあけて、障子もあけて、ベランダの椅子に腰掛けつつサンセット鑑賞ながらのビアー飲みがいかにもハードボイルドでありました。
夜、散歩がてらに飲みにでかけてみたんですが、土肥の町は淋しかった。通りに面した旅館の玄関の派手で華やかな明かりが返って町の夜の淋しさを際立たせる感じ。なーんもない。露地に入ると錆びれた漁師町って香りがつーん。車椅子のおばさんがひとりでTVを見てるのが簾越しにちらりと見えたり。
子供の姿を総じて見かけなかったですね。
なんか、年老いた町のイメージっていうかね。
町の灯ちらちら、潮騒ザザーン。
暗い海岸線。砂浜添いにちろちろ揺れる提灯の列がいささか秋の気配。堤防。遠くに浴衣姿の家族連れ。明かりほしさにふと見上げると、あ、かもめ。2人が参考にしています