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北アルプスの最奥に位置しておりどの登山口からもコースタイムで12時間を越える事もあり、中々訪ねる事の出来ない温泉である。
温泉マニアならば一度は行ってみたいと思うが前述にもある通り、1日で辿り着く事が困難(やり方と人によっては1日で行ける)であるのと道が中々厳しい物があり二の足を踏んでしまう人が多いだろう。
行く気になった発端は7月頭に妙高山登山で挫折したのち此処にこれる位になろうと思った事であった。
約一ヶ月半の日常トレーニング(ウォーキング・ジョギング・筋トレ)と
実践トレーニング(八ヶ岳・立山)を経て夏期休暇を利用して三泊四日でアクセスしてみました。
一番目的地に近い折立登山口は有峰林道という有料道路(6~20時)を抜けないと行けません。登山前日に林道通過し車中泊をして翌朝5時20分頃から登山を開始した。雨の上、初っ端から急な登りで高度を千メートル登る為、起きぬけには結構キツイ。途中の薬師沢小屋についたのは午前11時でここから高天原まではコース5時間と6時間のコースがあるが増水で5時間の方が通れないので1日目はここでストップ。
2日目はこの登山の中で唯一晴れた日であった。朝6時20分に出発し雲の平コースを経由した。ここは急坂と道迷いのしやすいコースなので行くときはベテランさんについて行った方が安全です。
午前11時頃に高天原山荘に着き、宿泊手続きと昼食をとり山荘から1キロ離れた目的の温泉へと向かった。
20分程歩くと大きい沢がありそこに混浴3箇所と女性専用(囲いの建物)の
浴槽がある。
混浴風呂は脱衣所のある主浴槽と川向こうに2つある。
主浴槽が一番大きく衛生的にも一番マシであった。
ホースから湯が流れており明確な硫黄臭と卵味がして酸味がないため中性かアルカリ性であると推測した。湯は透明度15㎝程の白濁である。
湯の花も大量に舞っており視覚的にも楽しめた。
川向こうには透明感のある青みをした浴槽は不感温度で長湯できるが苔がはびこっており衛生的には一番悪いだろう。
もう1つの浴槽は小さい浴槽内に温泉ホースが入っており一番温度が高かった。(42度位)そこは足場的に危険なので入らず。
硫黄成分が多いのか湯当たりをしそうになってしまった。
ここで謝辞を。薬師沢から雲の平山荘まで一緒だった熊本のおじさん色々ありがとうございました。教えてもらった温泉行ってみます。
薬師沢と高天原山荘で一緒だった東京の方、コーヒーご馳走様でした。色々な事を教えてくださりありがとうございました。
正直言って自分の中では一番良い湯ではないが一番記憶に残る湯巡りとなった。
泉質は単純硫黄泉(硫化水素型)掛け流し。と推測した。
あまり行きたくなる道でもないし毎年はやだなあとは思いますがまたいつの日か訪れて野趣あふれるあの湯をまた堪能したいと思う。
温泉評価:80+α/100
参考程度に折立~雲ノ平経由~高天原地図コースタイム往路13時間5分の所、10時間35分(休憩3回計15分)。
高天原~雲の平経由~折立地図コースタイム12時間の所、9時間40分(休憩2回40分)でした。3人が参考にしています