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平日の夕刻、本当は別の施設に行く予定だったが、間が悪いことに空振りになってしまい、こちらで立ち寄り入浴。ドラフト会議でいうところの「はずれ1位」の位置であったのだが、なかなか侮れない結果に。
越前陶芸村という施設に隣接しており、そのあたりまで行くと案内看板がある。旧宮崎村の公共施設という位置づけ。ちなみに郵便局と同居している。この郵便局で受付を済ませ、廊下を少々歩いて脱衣所へ。脱衣所は典型的な公共施設のそれであり、やや薄暗く狭い。まあ混雑もしていなかったので、どうということはなかった。
浴室にはカランが6つほどと、10人入れば一杯の浴槽が1つあるだけ。露天はなく簡素なもの。温泉はナトリウム-炭酸水素塩泉であり、源泉温度が低いので加温・循環・消毒あり。また、冷たい源泉も常時投入されており、あふれる湯の量を見ても、湯の交替は行われている模様。入るやいなや、肌がつるつるし始める。まさに重曹泉そのものの浴感が顕著であり、これは好みだ。幸い、塩素の投入量は少なめと思われ、無粋な臭いに苛まれることなく湯浴みを楽しむことができた。400円でこれほどの湯を頂戴できるのは有難い。贅沢を言えば、小さな冷たい源泉浴槽を作ってもらって温冷交互浴でずぶずぶに楽しんでみたいと思う。とはいえ、現状で許される諸条件の中、見事にこの湯質を維持して見せている心意気に感謝しなくてはならないだろう。
熱めの浴槽1つだけなので、水シャワーを併用して長湯を楽しんだ。サウナやジャグジーといった「近代スー銭」の備えはないものの、湯を楽しむならこれで十分。文句をつけるとすれば、シャワーの水勢が弱く、頭髪を洗うのに難儀したことぐらいか。12人が参考にしています