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建物の屋上におわんを2つ乗せたような特徴的な外観を持つホテルである。
その「おわん」の14階フロアにスパ・エリア、フィットネスクラブ、エステティックサロンがある。
アメニティ設備の質の高さはさすがホテル、脱衣室のロッカーは余裕でロングコートが吊るせる大きさだし、カウンターで受取ったキーでロッカーを開けると、上のラックにはタオルとバスタオルがちゃんと入っていた。
またパウダールームにはイオン・ドライヤー、体脂肪計付き体重計、自動血圧計なども完備している。
さらに展望休憩室に置いてあるマッサージ・チェアは自由に使用できるとくれば申し分なしだ。
浴室自体はホテルとしては結構広い。源泉掛け流しのかめ湯や展望露天風呂、ドライサウナ、ミストサウナ、寝湯、ジェットバスなどが揃っており、私が利用したときは客がたった3人で、どの浴槽も常に独り占めだった。
露天エリアからは大阪市内が一望できる。ただ、パノラマウインドウの下部が曇りガラスのため、湯に浸かったままでは無理。
景観も周りがビルばかりなので昼間よりネオン輝く夜景の方が良いかもしれない。
難点を挙げると、露天エリアにゴォーという機械音が聞こえてくることである。
最上階と言うことで空調関係の設備が近くにあるのかも知れないが、欲を言えば設計に工夫が欲しかった。
泉質はナトリウム塩化物炭酸水素泉。源泉温度は42.4度で、ひょうたん湯と称している。
ひょうたんは大阪のシンボルであり、そういえば施設のあちこちにひょうたんの形が使われている。例の「おわん」も空から見ればひょうたん形なのだろうか。
このホテルは昨年の7月7日にオープンしたばかりだが、すでにかめ湯の周りの床が赤茶けているのを確認できた。
源泉掛け流しのかめ湯も良いのだが、さらに秀逸なのはミストサウナである。
定員4人ほどの広さしかないが、ミストの噴出し口が天井に4つもあり、大量のミストが霧雨状に噴出され続け、霧で視界が遮られる程である。
見る見る間に水滴が体を包んでサウナなのに湯浴みをしている感じがする。
なお、帰りにエントランスを出るとき、側壁の向うに目をやると数人の女性が小さな足湯を使っていた。
尋ねてみると「自由に利用できますよ。足を拭くものをお持ちならどうぞ。」とのこと。
知らずに大阪のビジネス街を歩いていて偶然この足湯に出会っていたらと想像すると何故か嬉しくなった。0人が参考にしています