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JR寺田町から玉造筋を北上し、デイリーカナートを越えてすぐのところにある銭湯で、湯あそびひろば系ゆえに、結構目立つ外観である。昨年11月にリニュアルオープンし、内容が少々変わった。
最大の変更点は、「人工温泉 美人の湯」という人口のアルカリ性単純泉の湯を導入したこと。入浴すれば肌がスベスベになるという触れ込みの、スーパー銭湯にはよく見られる湯で、体感的には私の好みである。
次に、以前は左右の浴室が形状と内容が異なるために、男女日替わりで交代していたものが、左が男湯、右が女湯に固定されることになった。また、以前あった塩サウナは廃止された。
この銭湯は大規模なものではないが、限られた空間を上手く利用して内容を充実させていることには感心させられる。男女の仕切り壁は複雑に入り組んでおり、当然左右対称ではない。
男湯は中央に円形の主浴槽が鎮座、それを囲むように寝ジェット2連、座ジェット2連、強力エステバス、電気風呂などが連なり、離れた場所には薬湯と塩風呂、向かいには乾式サウナがある。構造として面白いのが、サウナの下に潜り込むような形で水風呂が造られているところで、決して広くはないのだが、中二階や半地下の空間を有効に利用しているのはさすがだ。
右側の女湯には入浴できないので詳細はわからないが、以前入浴したものと大きく変化がなければ、こちらは男湯より機能バスの類が充実していたような気がする。いずれにせよ、期待を裏切らない銭湯だ。
機能満載で空間的にも無駄がなく、良心的な銭湯ではあるのだが、のほほんとした静寂さは無い。温泉や街の銭湯に対して一種長閑な時間と空間を求める人にはやや不向きかもしれない。こちらは、身体に刺激を与えたい向きには最高の銭湯だろう。時と場合により使い分ければよいことであるが。1人が参考にしています