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西成の簡易宿泊所が立ち並ぶ一角にあり、地下鉄御堂筋線動物園前駅から程近く、堺筋から一筋東側に入った通りにある。
近代的外装で、昔ながらの銭湯の風情があるわけでもない。浴室には、浅深主浴槽や電気風呂に気泡風呂が中央に鎮座、男女を隔てる壁沿いに薬湯の寝風呂がある。三連の超音波気泡風呂で、なかなか快適、銭湯としては、そこそこの設備を有しているが、それ以上でない。当然のことながら、天然温泉ではなく、普通の銭湯である。また、この周辺の銭湯に共通することであるが、洗濯機が併設されている。
ただひとつ、普通でないところがあり、それはあまりにも開放的であるところ。この銭湯では、番台が男湯の中にあり、女性も男湯の脱衣場に入り、入浴券を手渡すことになる。脱衣場には戸もカーテンもなく、通路から丸見え(女湯は奥にあり、通路から見えるわけではない)、どうぞご覧になって下さい状態。裸体でいるときに女性客と目が合うと、まことに気まずい思いをする。
尤も、気まずい思いをするのは我々他所者だけで、西成のおっちゃんは全然気にする風もなく、全裸仁王立ちでありますが・・・
実にもって西成らしい、開放的にもほどがある銭湯だ。
この銭湯は、内容に惹かれて行ってみるのではなく、話の種に行ってみるのがよい。行ってどうなるものでもないのだが。
この周辺を歩いているのが9割方が男、その大部分が労務者と極道であることを認識した上で、出向かれるのがよかろう。1人が参考にしています