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長寿館には、午前11時前に到着した。平日の早い時間が良かろうと思ったが、時間前に着いて入館を断られたとの口コミを読んでいたのでこの時間となった。
早速、法師の湯に向かった。先客は2名。離れて湯船に入っていて瞑想している。カランは無い。湯船からお湯を汲んで体を洗い、先客から離れて私も湯船に浸かった。40度位か。湯船の底は玉石だが、所々に大きな平らな石があり、そこに尻を乗せればよい。浴室内は薄暗く、四隅の行灯風灯りだけが妙に新しく感じる。
湯船周りの板の上で、ボディソープやシャンプーが使えるようだが、泡が湯船に落ちそうで遠慮してしまう。
3人とも奥に向かって右側の湯船に入っている。混浴なので、女性のため左側を開けているということなのだろう。
順次、先客が上がっていった。私は、左側のアールを切った窓から、光が差す場所に陣取った。光の移ろいに合わせて場所をずらす。時間の流れがゆっくりになる。法師の湯の重要な要素は、泡ではなく窓から差し込む光と知った。
ゆえに法師の湯を訪れるのは、あまり寒くない時期の、晴れた午前中にかぎる。
法師の湯の泉質は、カルシウム、ナトリウム硫酸塩泉とのことだが、どのような泉質なのかピンとこない。旧石膏泉のことだと知れば得心できる。泉質の呼び名は、以前の方が良かったと思うのは私だけだろうか?8人が参考にしています