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先日宿泊してきた。6階建て全66室の大きな温泉旅館だが、強いこだわりが感じられるすばらしいところだった。
まず温泉だが、源泉100%かけ流し。内風呂は、天井がとても高く、開放感あふれる作りの建物に、檜風呂2つ (一つは泡風呂)、岩風呂が一つある。いずれも適温で無色透明のお湯。一番大きな檜風呂に浸かって、手足を伸ばし、ちょろちょろと流れ込む源泉の音を聞きながら、大きな窓から差し込んでくる日の光に照らされる湯気をぼんやり眺めていると、本当に極楽状態。体が温まったところで、外の露天に出ると、広々とした庭園に、小さめの熱いお風呂と、広々としたぬるいお風呂。自分には熱めのお湯がちょうど良く、だんだんのぼせてきたかなと思ったら、ぬるめのお湯に入っていた。こんな広々とした露天風呂は今まで入ったことがなかった。
夕食は、自家製の豆腐や豆乳をふんだんに使い、有機野菜や無農薬米、ヘルシーな食材で固めた豆腐懐石。夕食後の8時からは、自家製みそのみそ蔵で、いろりを囲んで、餅つきと女将の民話。お客は、自分たちを入れても3組10人ほどだったが、客が少なくても手を抜かないところが偉い。
翌朝8時からは、「豆腐屋さんのバイキング」の朝食。あらかじめ、子供のために、いすを並べてベビー布団を敷いた簡易ベビーベッドを作ってくれていた。お料理も手作りかつヘルシーのオンパレード。自家製の納豆は黒大豆を使ったもので、豆本来の味が生きていた。みそ汁はちょっと薄目かな。作りたてのくみ上げ豆腐は絶品で、赤ん坊も喜んで食べていた。自家製の豆乳パンおいしく、帰りがけに売店で買おうとしたら、おからパン以外はもう売り切れだった。
平日プランの一人一泊一万円でコストパフォーマンスも最高で、とても幸せな二日間だったけど、冬場の平日のせいか、お客さんは全部で20人足らずか。お風呂も貸し切り状態だったし、静かで良かったんだけど、こんなすばらしい宿はぜひぜひ生き残って欲しいものだと思った。0人が参考にしています