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北上川河口付近に位置する海は直ぐそこですが、
旅館は川から山に登り峠近くにある。川は見えないもちろん海もだ。
建物のかまえは木造校舎を彷彿させる2階建ての木造。
山奥の分校といった感じだ。
海の気配はまったくしない
だがやはり海の幸は低料金でこれでもかと言うほど出てくる。
魚介類のオンパレードである。
料理と安さも売りではあるが、物価も時代に取り残された感がある。
お風呂は内湯のみ総板張りで節が多いため素朴な感じ、
お湯は沸かしてある。
床には一部で屋根に使うスレートを敷いていてなかなかにくい。
カラン四つの洗い場と大きい浴槽と小さい浴槽の二つ浴槽がある。
大きい方は湯口からお湯が注ぎこんでおり熱いがオーバーフローはない。
小さいほうは温く半分は底からの泡風呂が付いている。
内湯だが窓が大きいので開放感はある、男湯は窓越し直ぐに車が止まり
客人が歩くが目隠しはない、それがいいと感じさせる。
掃き出し窓があり濡れ縁まであるがさすがに出る人は居ないようだ。
人目がないなら出て涼みたい濡れ縁ではあるが。
建物全体もそうだが木造のほのぼのとした懐かしさがあり
ヨタハチや自販機などの年代物がそれを助長する。
ロビーの喫煙所にはかなり草臥れてるがギターやキーボードなどの楽器が置かれてある。
満月の夜にはコンサートが開かれるとのこと。
蛍光灯ではなく電球を使ったオレンジの光が黄昏時は格別に温もりを放つ。ノスタルジアが甦る。6人が参考にしています