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投稿日:2016年7月28日
硫黄必ずしも・・・、 (豊国館(ほうこくかん))
sinさん [入浴日: 2016年7月27日 / 2時間以内]
55.0点
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草津と志賀の間は何度も通っているが、なぜか万座には足が向かなかった。もちろん今回が初めての訪問では無いが、記憶を辿ってもその数は片手で足りる。豊国館は初めての訪問である。口コミの評価が高かったし、個人的にもそのお湯の良さについて聞いたことがあったのでここを選んだ。
豊国館についてはよく知らなかったのだが、館内に入ってすぐ鄙びた湯治宿なのだと理解した。受付で貴重品を預かってくれる。入浴料は500円。
浴室に入ると先客が1名いた。内湯は2.5m×2.3mほど大きさで、白濁のお湯が掛け流されている。源泉は苦湯で、酸性含硫黄ーナトリウムー硫酸塩泉(硫化水素型)である。源泉温度が75.8度と高いので投入量は少なめである。溶存ガス成分の遊離硫化水素が109mg/Lと多いためか、濃厚な硫化水素臭を感じる。焦げたようないがらっぽさも感じられる。先客は六日間連泊の三日目で、半自炊(ご飯と味噌汁だけの提供)なのだそうだ。入浴時の湯温は42度強ほどだったが、毎朝入れないほど熱くなっているとのことであった。その先客の説によれば、「万座では苦湯が一番良い」とのことであった。ほどなく後続が一人。その方は3連泊の二日目とのことで、先客と世間話に興じていた。
窓の外に露天風呂がある。湯舟は10m×3.5mほどの大きさで、深さは110センチほどであった。源泉は内湯と一緒だが、湯温は湯口から離れたところで44度弱ほどで、ゆっくり過ごすには少し湯温が高い。屋外のためか、硫化水素臭が幾分やさしく感じられた。
内湯も露天も、湯舟はもちろん湯舟周りもすべて木造りで、湯治に来る理由は様々でも、木の持つぬくもり、やさしさ、安心感などは治癒への一助になるのだろうと思われた。
この口コミを書きながら、なぜ万座に足が向かなかったのかを考えていた。結論を言えば、万座のお湯の持つ硫黄の多さ、硫化水素臭の強さを厭うたのだと思う。総硫黄量の多さを持って万座温泉の良さと言う人は多い。それに異論は無いが、硫黄の多さ強さを厭う者も少なくはない。個人的には、硫化水素は仄かに匂うほうが良い。36人が参考にしています
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