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国道170号線沿いにあり、駐車場も広く、最近オープンしただけあって建物も綺麗なもの、後発の強みとも言うべきでありましょう。露天エリアに力を入れているのも最近のスーパー銭湯のトレンド、内湯は白湯の主浴槽とジェット等の機能バスが比較的単調に配置され、天然温泉等の施設の売りは露天エリアに集中するという仕組みでございます。
目玉の露天エリアには石造りの大きな露天風呂が造られ、ここに天然温泉が注がれております。この露天風呂は上下二段になっておりまして、上段は比較的深く、下段は浅めで、下段のスペースを広くとってございます。どちらからも大型テレビを観賞できる仕組み。まずまずの開放感と申せましょう。少なくとも同系列の八尾おゆばよりは凝った造りで、上質を感じさせます。家の狭い風呂に飽きた方々にとっては、広い露天風呂で足を伸ばしてくつろぎ、テレビなど見るのも悪くはないはず、多くのスーパー銭湯愛好者はこのような一種の気分転換に利用しているのに違いありますまい。様々な入浴剤を混入させた替わり湯のほか、蒸気風呂もそろい、比較的大きなトドスペースもございます。
しかし、少なくとも天然温泉を売りにするには少々おそまつではございませぬか。泉質はスーパー銭湯によくある単純泉、単純泉を貶めているのではございませぬ、こちらに宣伝されております太古の海水が地中深く眠っているものを利用した貴重なものとの類の記述は、要するに化石海水を利用したものであるということを述べてございます。ある意味正直でございましょうが、要するに湯脈があってそこから自然に天然温泉が湧き出したというものではなく、太古の地殻変動によって地中に閉じ込められた海水を温泉と称しているだけ。その化石海水をストローで吸い上げて利用しているようなもの。従いまして、いずれ枯渇いたします。他の最近できた多くのスーパー銭湯もこの類のものでございます。
「おゆば」という名称はお湯の湧くところという意味合いからとったものでありましょう。厳しい言い方をするならば、化石海水を汲み上げたものを利用して塩素を大量に混入させ循環利用したものに、天然温泉の有り難味などございませぬ。少なくともわたくしは、この類の施設を温泉施設とは認識しておらず、本来の意味合いの「湯場」とは程遠いのものとの印象を持ちます。1人が参考にしています