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「深谷」温泉と聞くと山奥にあるイメージがあるように思われがちですが、
金沢森本IC付近の住宅地を抜け谷あいを行くと意外にあっさりと着いてしまう、
しかし宿の周りは一面静かな山に囲まれている、そんな地にあります。
金沢市街によくあるいわゆるコーヒー色の湯は昭和末期頃に掘られた温泉銭湯が多いのですが、
同宿はじめ3軒ある深谷温泉は1200年以上の歴史があるとのことです。
内湯が3つと露天があり、硫黄を若干含んだ底が見えないコーヒー色の重曹泉でヌルヌル度はかなりのもの、
湯口から流れる湯が湯舟で泡を作って大きくふくらんでます。
内湯のうちの1つは冷鉱泉の源泉で、サウナの水風呂がわりに利用されております(12:00~19:00のみ)。
こじんまりした露天からは駐車場の奥に山の森が見え、
たまに車が通る程度で湯口と森の音と鳥の声のみでとても静かです。
しいていうなら駐車場から男湯の内湯が丸見えなのが欠点かな。
部屋は華美さはないものの少し懐かしめの落ち着いた感じです。
館内には100年くらい前につくられた能舞台があり、時々能や踊りを観劇できます。
また随所に前田家の遺品骨董品や現役の古時計があります。
市街の温泉銭湯では落ち着かなくコーヒー色の湯にじっくりつかるにはいい宿かと思います。20人が参考にしています