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詰めてた仕事が一段落。「日本三美人の湯」ここ湯の川には2度目。この宿には、嫁の意向もあり初めて宿泊した。
閑静な住宅街な感じのする、のどかな地に立つ。そう調和してない茅葺門をくぐる。母屋、宿泊、温泉の3棟からなり、母屋のベンガラ漆の壁が一際目を引く外観。和と洋との調和が取れており、古民家風で家具、調度、談話室などノスタルジックな雰囲気の館内共々、凝った造りで小洒落ている。
通された客室は、希望通り1階奥の「緑陰」という14畳の間取りである。シンプルな造りで落ち着いた室内。眼前には、自然と一体化となった庭園を望め、ビールをグィッと飲み干す。この爽快感がたまらない。何とも至福の時である。
温泉はナトリウム塩化泉とごく一般的だが、「美人の湯」らしくツルスベ感が強く、かつ柔らかい湯触りはグッド!!嫁など大喜びしていた。24時間入浴可能。私は泉質にこだわらないのだが(笑)ここは循環、加温、加水なしの源泉掛け流しの湯。無色透明で綺麗な湯が、浴槽から静かに溢れでており、静寂な中での入浴は格別であった。小綺麗な3つの貸切風呂は全て半露天となっており岩や石など造りも異なり、どこからも小ぶりな庭園を望めながらの入浴である。またチェアなども置かれゆっくりと満喫できたのも良かった。出た所には、囲炉裏も併設されており湯上り一服には良い。ただ朝は中央が男湯、両側が女湯となり浴槽がさほど大きくないため大人3,4人位で満杯状態。客室10に対し風呂3つだが、平日にもかかわらず満室であったためか唯一残念であった。(もう一つ造成中)
母屋食事処で戴く料理も素晴らしい。座席は1階テーブル席、中2階、2階座敷と異なる。朝夕違う席で戴けたのも宿の配慮か?凝った造りの雰囲気の中での舌包みである。和と洋を盛り混ぜた創作料理といった感じで一品ずつ運ばれてくる。地の素材を生かした内容は、質、量とも十分満足。ビールも進み美味しく味わえた。ただ建物の構造上致し方ないが階段など足音が響き、静かに食出来なかったのが残念であった。
宿全体の雰囲気、内容から客の8割が女性客というのもうなずけた気がする。嫁も満足したみたいで次回は友達と訪れたいと言っていた。宿泊料金もそう高くはない。私的にも十分満足出来た宿であり翌朝、宿を後にし松江観光、三朝経由で次の宿泊地、奥津へと向かった。
「草庵」やなく「草菴」。2人が参考にしています