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石段街の上部に入る辺りに、道がくびれる場所があるが、『処々や』はその目立つ場所にある。
ここやと読むようだ。
店先で入浴を申し出ると女将さんが案内してくれた。
表向きはたこ焼き屋で、中は靴を脱いで2階へ上がるそば屋である。その階段の上がり間に浴室へのドアがあった。
政五郎の湯500円
そばなどの食事をすると無料らしい。
どうしてこんな造りかと云うと、ここは旧旅館で昔の叶屋さんとの事。
政五郎とは創業者の名前との事。
かのうやは現在、景風流の宿かのうやとしてこの上流で営業している。
そちらの方には昭和48年の冬に宿泊しているが、移転したばかりの頃かもしれない。
話は戻って、浴室入り口の木ドアを入るといきなり男性脱衣室、その先に女性脱衣室がある。
脱衣は棚籠だ。
浴室は6畳間位で小ぶりな半瓢箪形の浴槽、小タイル貼りである。壁は薄いピンク色、浴槽付近は泉質の色で茶色くなった年季の入った浴室である。
おそらく一つの浴室を半分にしたのではないかと思われる造りです。
奥の男女仕切り壁には四角い穴が開いていて洞窟状になっている。中に打たせ湯となった湯口がありその向こうの女湯に抜けられる造りで、半混浴と言っていい。
しかし殆どの場合はお店の計らいで貸切状になるらしい。
この時も妻は入らず客室で待たせてもらい、私一人独占状態でした。
浴槽は深めで、黄金の湯使用。濃いお湯と云う感じ。湯温も高め。掛け流しと思います。
カランは水道蛇口1つ
ケロリン桶2・腰掛け1・石鹸1
本泉(混合)
Ca・Na‐硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉
40.9℃ 3300㍑ pH6.4
14H260915月俄雨地震初入浴2人が参考にしています