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私はまあまあいいんじゃないかと思います。老舗としての重みというか余裕というか、そういうものを感じました。5時過ぎに着く予定が、仕事の関係で8時を回ってしまったのですが、丁寧に対応してくださいました。雨が少し降っていたので、屋根のあるところで車を降り、ほんの十数メートルなんですが、あとは番頭さんが車を移動してくれました(もちろん帰りも屋根のある玄関先まで車を持ってきてくれてありました)。
お風呂については、何人かの方がご指摘のように、確かに危険かも。でもけっこう注意書きは貼ってありましたよ。まあ、お湯が濁っているので仕方がないかなあという範囲だと思いました。あれだけの泉質であれだけの湯量の掛け流しは貴重です。
食事は、それほど美味しくはありません。どちらかというと昔風というか、夕食も朝食も、だいぶ前の温泉旅館の趣です。特別まずいということでもないんですが…。ステーキは、小さかったですけど、けっこういい肉を使っていて、薄くはなかったですよ。変わったのかな?
私は、従業員の方たちの対応が、最近どこへ行ってもマニュアル化されていて同じような対応なのに比べ、ごく普通に対応されたのでよかったです。
目立った特徴があるわけでもなし、料理が美味しいわけでもなし、あまり若い人向きではないかもしれません。もっとサービスを要求した方がいいのかもしれないけれど、今の雰囲気でいいようにも思います。
ただ、そういう中でも、やっぱり老舗は違うと思ったのは、バーです。お客は誰もいない(平日で宿泊客も少なかった)のに、カウンターの中にラスト(12時だったか、2時だったか)まで、ずっとバーテンダーさんが入っていたんです(外から覗くと見えます)。今まで泊まった所で、あの宿泊客の数でバーが開いていること自体珍しいのに、バーテンダーがカウンターに入っているなんていうのは皆無でしたから。そういうところに老舗の重さというものを感じて帰ってきました。
平成14年に皇太子ご夫妻も泊まったそうですが、やっぱり伊香保だったら他にはないんじゃないかなと思います。
今の当主は22代目だそうで、次は今30代のお嬢さんが跡を継ぐらしいので、変わるかもしれませんよ。2人が参考にしています