みちのくリゾートの穴場スポット!期間限定オーシャンビューな強塩露天!
[青森県] ウェスパ椿山(閉館しました)
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
日本海を一望する青森県深浦町。秋田との県境に位置し、「黄金崎不老不死温泉」や「みちのく温泉」という、全国にその名を轟かせる超有名温泉を有する町です。こんな町には、有名温泉の陰に隠れて、まだまだ良い温泉があるものです。今回ご紹介する温泉もそのひとつ。海沿いのリゾート施設「ウェスパ椿山」です。
海と山に囲まれた深浦町の一大リゾート施設
海は雄大な日本海、山は世界遺産「白神山地」という、大自然に囲まれた「ウェスパ椿山」。ヨーロッパ風の建物たちがとてもオシャレで、レストランや宿泊施設のほか、ガラス工房や昆虫館などなど、友達でも家族でも楽しめる、一大リゾート施設です。
敷地内にはJR五能線が走り、施設専用の「ウェスパ椿山駅」まで完備するという充実ぶり。広大な敷地の中、目的地の温泉は敷地内の最奥に佇んでいます。
休憩ラウンジからオーシャンビュー
入浴料は500円。受付の方のバリバリの方言に癒されつつ館内へ。飲み物を買うため、一旦休憩ラウンジへ寄ると、そこはもう絶景!円形の窓から見える、吸い込まれそうなオーシャビューに、しばらく見とれてしまいます。
大開放の絶景展望温泉
休憩ラウンジの絶景レベルも高いですが、浴室はそれをはるかに凌ぐ超絶景。
男女別でドーム型の大浴場は、天井までガラス張りのつくり。これだけでも絶景なのですが、4~10月の天気の良い日は、なんとガラス窓が開放され、絶景露天風呂へと変わります。
運良く、訪れた日は快晴。臨場感と開放感あふれる展望露天風呂を堪能!穏やかな日本海と一体化するような、夢心地な気分を味わえます。
無色透明な強塩泉
開放的なオーシャンビューに目が行きがちですが、お湯も個性的。
泉質は、ナトリウム-塩化物強塩温泉。成分総計28グラムと、海水並みの濃さのお湯は、強烈な塩辛さと苦味があります。ギシギシの肌触りと、重たい浴感で、体はすぐにポカポカ。湯上がりはなかなか汗が引かず、お肌はもっちりと強制的に保湿されていました。画像の湯口のライオンも、白い析出物でコテコテにコーティングされ、源泉のパワーを見せつけられた気分です。
ただ残念なことがひとつ。お湯は無色透明ですが、これは源泉の鉄分をろ過してから湯船に供給いているからで、本当は茶褐色なんだそう。近隣の「黄金崎不老不死温泉」や「みちのく温泉」は、茶褐色の塩化物泉だけに、少しもったいないと感じてしまいました。ですが、それを差し引いても魅力あふれる「ウェスパ椿山」。名湯に隠れた、「穴場」な温泉です。