たまには都内でゆっくり一泊!蒲田の昭和な温泉ホテル!
[東京都] ホテル末広(閉館しました)
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
昨年の12月。土日にまたがり、大田区蒲田で開催された「温泉観光実践士」の養成講座。これまでは、大阪、大分のみの開催でしたが、今回は念願の東京開催。都内在住の私ですが、初日の夜は懇親会もあるので、気合を入れて蒲田に宿泊することに。そして、泊まるならもちろん温泉。と言うことで、「蒲田黒湯温泉 ホテル末広」へ宿泊しました。
蒲田駅南口を出て1分
「温泉観光実践士」の養成講座は、12月5・6日(土日)の開催。初日の講座は夕方に終了。懇親会まで数時間開くため、その前にチェックイン。せっかくなので、蒲田の温泉銭湯に寄り道をし、ホテルに向かいました。
12月の夕方。冬至も近く、すでに真っ暗な夜空に映えるダークな外観は、昭和の趣きが漂います。鉄筋コンクリート造ですが、レンガ調で、どこか暖かみのある雰囲気を感じます。ちなみに、駅から激近。最寄りのJR蒲田駅南口から徒歩1分という便利さです。
飲んで食べて温泉に入るという幸せを蒲田で…
懇親会は温泉愛好家の皆様と、楽しい楽しい温泉談義。もちろん二次会へと流れ込みます。終電を気にせず飲めるのが、宿泊の特権。最後まで楽しんでから、ホテルへと戻ります。そして、深夜に蒲田の黒湯を堪能(酔っ払った状態なので本当はいけませんが…)。
内湯のみの男女別大浴場は、6人ほどが入れる湯船がひとつ。その他、シャワー・カラン、サウナやクールダウン室等も完備され、コンパクトですが、機能的なつくりです。新しさを残す、タイルと石張りの内装は、重厚感と高級感もあり、浴槽から見える中庭が、開放感を演出しています。
名物「蒲田黒湯温泉」
「蒲田黒湯温泉」という源泉名のつくお湯は、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。泉温17.4度の冷鉱泉は、加温・循環での利用です(湯口は非加熱源泉)。しかし、源泉100%の黒湯はまさに漆黒!透明度は5センチほどで、お湯に浸かると、自分が墨汁の中に入ったような、不思議な感覚を味わえます。蒲田の黒湯特有の、ツルスベぬるぬるの濃厚な肌触りが心地良く、塩素消毒は行っていますが、お湯からはしっかり腐葉土のようなモール臭も感じられます。といろいろ書きましたが、何よりも黒湯を堪能して、すぐ寝られるというのは、最高の贅沢ですね。
朝はロビーでゆっくり過ごす
飲んで食べて浸かって寝る。そんな無条件の幸せを享受し、休日の温泉地でしか味わえない満ち足りた朝を迎えます。
いい気分で朝風呂を済ませ、チェックアウトまでの時間は、ロビーで過ごします。素泊まりでしたが、有料でパン等を食べることもでき、食後はコーヒーとともに朝の優雅なひと時を過ごします。「カフェ」というより「喫茶店」という名が似合う昭和の雰囲気に癒され、このホテルの飼い猫ちゃんにも癒されるコーヒータイム。たまには近場で一泊というのもいいものだなぁと実感。そんなリッチな気分で、「温泉観光実践士」の2日目の講習会へ向かうのでした。