津軽のフルーティーなヌルツルモール泉!
[青森県] つがる富士見荘
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
ハイクオリティな温泉のひしめき合う津軽地域。温泉銭湯だけではなく、宿泊施設も素晴らしい温泉を提供しています。今回ご紹介する施設は、「つがる富士見荘」。あの、髪の薄い方々の聖地「ツル多はげます会」で有名な、青森県鶴田町の温泉施設です。
津軽の大自然の中
津軽富士見湖畔に位置する「つがる富士見荘」。津軽の大自然に囲まれた、のどかな環境の中、景色に溶け込むような、落ち着いた佇まいの公共の宿です。JR五能線・鶴田駅から車で約10分と、街からも程近く、アクセスは便利です。
全長300メートル、木造三連太鼓橋「鶴の舞橋」
温泉が素晴らしい「つがる富士見荘」ですが、施設の裏側にある「鶴の舞橋」も必見。青森県産総ヒバ造りの全長300mを越える三連太鼓橋で、津軽富士見湖に映える美しい橋です。遠くには、岩木山を望み、絵画のような絶景を堪能。訪れたのは緑の色濃い、夏真っ盛りの8月。これからの真冬の時期は、雪景色の美しい「鶴の舞橋」を見られるでしょう。
展望大浴場
「つがる富士見荘」には、展望大浴場と多目的ホール大浴場の、2つの大浴場があります。どちらも男女別の内湯で、源泉も同じです。
まずは受付から近い展望大浴場へ。新しさを残す清潔感のある浴室は、15人くらいは入れそうな大きな浴槽がひとつ。その中にウーロン茶のような琥珀色のモール泉が、絶え間なくかけ流されています。湯量も豊富で、オーバーフローもかなりのもの。お湯の流れる下のタイルは、温泉により黒くなっています。また、大きな窓の向こうは、「鶴の舞橋」を眺める絶景。展望大浴場と名のつく理由です。新鮮なモール泉を楽しみながら、絵画のような「鶴の舞橋」を眺められます。ちなみに、この大きな窓にはマジックフィルムが貼ってあるので、外から覗かれる心配はありません。
多目的ホール大浴場
もうひとつは、施設別棟にある多目的ホール大浴場。展望台浴場に比べ、広々とした浴室は二階層となっており、湯温の異なる10~15人規模の浴槽が2つあります。こちらも湯量抜群のかけ流し。浴槽からサーサーとオーバーフローしています。
泉質は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。源泉温度は41.5度と奇跡的な適温で、どの浴槽も源泉100%のかけ流しです。新鮮な湯口からは、はっきりとモールの甘い香りと金気臭が感じられ、ツルツルスベスベのなめらかな肌触りの中、細かい泡付きが全身を包み、良い温泉に出会えた喜びでテンションも上がります!口に含むと、甘味、塩ダシ味、炭酸味、鉄味が程よく絡み合いグビグビいけそうなフルーティーな味。湯上りは、お肌のしっとり感とサッパリ爽快感が同時に味わえ、幸せな湯浴みを堪能できます。