漁港近くの温泉銭湯!ガソリンのようなお湯がドバドバ!
[石川県] 金沢温泉 金石荘
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
石川県は加賀温泉郷や和倉温泉のような、全国区の有名温泉地も多いですが、観光地ではない街中の銭湯にも、温泉の多い地域です。例に漏れず、石川の県庁所在地・金沢市も温泉銭湯だらけです。今回は、そんな温泉銭湯のひとつ、「金沢温泉 金石荘」をご紹介します。
漁港の向かいの温泉銭湯
金沢市の郊外、金石港の道路向かいにある「金沢温泉 金石荘」。以前は旅館業もやっていたため、建物は銭湯とは思えない大きな建物です。この日は快晴。その堂々とした佇まいは、青空によく映えます。郊外といっても、金沢駅から車で20分ほど。新幹線を降りて、数十分でこの温泉に浸かれます。
茶褐色のにごり湯
館内は下駄箱の雰囲気と受付のスタイルといい、昔ながらの銭湯そのものです。受付のある広間は、休憩所にもなっていて、常連と思われるおじいちゃんおばあちゃんがくつろぐ、のほほんとした雰囲気。受付のご主人もうたた寝をするぐらい、ゆる~い空気が流れています。入浴料金は440円。この辺の銭湯統一価格のようです。
男女別の浴室は、それぞれ内湯と、天窓の明るい半露天風のお風呂があります。
泉質は、ナトリウム-塩化物強塩泉。湯温64度、成分総計21.07グラムのパワー溢れる温泉は、透明度80センチほどの黄茶褐色です。建物や浴室内には、源泉かけ流しの文字もあり、恐らくかけ流しでの利用。事前にネットで見た画像は、濁りのない琥珀色だったので、以前は循環だったと思われます。
湯量豊富で常にドバドバ!
湯使いも良く、湯口からはドバドバとお湯が噴き出しています。しかも強烈なアブラ臭。個人的な感覚ですが、少し石油というか、ガソリンに近いような香りです。湯口に近づくと、そんなガソリン臭に包まれる最高のアロマテラピー。もうこれがたまらないんです!
強塩泉だけに味はかなり塩辛く、風味はガゾリンですが、これはこれでクセになりそうです。肌にまとわり付くような、ヌルヌルツルツルな感覚も強烈で、湯上りはお肌しっとりプルプルベタベタ。赤ちゃんのようなもち肌になれそうです!
奥には天窓の明るいお風呂
内湯の奥には、天窓の明るい半露天風なお風呂があります。お湯は内湯と同じ温泉ですが、底は浅め。聞くと、以前は白湯で、うたせ湯があったんだそうです。温泉に変わった訳は知りませんが、雰囲気の異なる湯船に浸かれるのは嬉しいですね。