奥山中温泉の混浴野天風呂!渓流沿い でリアル森林浴!
[石川県] 花つばき
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
石川県・加賀温泉郷の一角をなす「山中温泉」。古くからの歴史があり、風情ある温泉街は、いつも活気があり賑わっています。そんな魅力的な温泉街を素通りし、僕らが向かったのは、更に山の奥。深い山道の中、突然、近代的な巨大旅館が現れます。
「奥・山中温泉 花つばき」
その旅館は「花つばき」。山中温泉地内の旅館ではありますが、温泉街から離れた、本当の山中にあるため、「奥・山中温泉」とも言われています。
バブル期に建てられたという、この近代的な巨大施設は、格式高い「純和風」な旅館。館内はいい感じの照明と、いい感じのBGMが流れています。
館内の大浴場
花つばきには、男女別大浴場、男女別露天風呂(2015年夏現在閉鎖中)、混浴野天風呂「湯畑」の3ヶ所のお風呂があります。まずは、基本となる館内の大浴場へ。旅館の大きさに負けずとも劣らない巨大な浴室は、大きな窓で明るく開放感も抜群。大手旅館の安定したクオリティを感じます。
泉質は、カルシウム-硫酸塩泉。湯温28.5度のため、湯船は加温循環の利用形態ですが、湯口は源泉をそのままかけ流し。ほのかに金気が鼻を抜け、舐めるとほんのり苦味とダシ味を感じる、正真正銘の「硫酸塩泉」です。無色透明のお湯は、ツルツルキシキシとした肌触りで、しっかり「山中温泉」の個性を残しています。
花つばき名物「湯畑」
大浴場はさすがの安定感でしたが、花つばきの名物は、混浴野天風呂「湯畑」。建物から、木製の風情ある外階段で、渓流沿いまで下ったところ作られた野天風呂は、6種類の浴槽があります。深い山に囲まれたロケーションで、聞こえるのは渓流のせせらぎと風の音のみ。緑の香りが心地よい湯浴みは、都会の喧騒から離れた、極上の癒し空間です。ちなみに、男女とも湯浴み着の着用が必須なので、混浴に抵抗のある方でも、割と入りやすいと思います。(湯浴み着は脱衣所の手前の受付で渡されます)
ロケーションに目を奪われがちですが、野天風呂のお湯は、加温のみのかけ流し。湯質も極上です。
のぼせたらベンチで休憩
野天風呂にはベンチも完備。のぼせたらすぐに休憩できます。火照った身体に当る自然の風がもう最高なんです!ここにコーヒーでも持ち込めば、カフェとして成立しそうな感じもします。とにかく、温泉→ベンチで休憩→温泉→ベンチで休憩…と、時間が許す限りの無限ループをしたくなる、素敵な混浴野天風呂でした。