三原山噴火が生んだ温泉!しかも100%源泉かけ流し!
[東京都] 湯の宿くるみや
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
こんにちは。温泉めぐりで訪れた伊豆大島。日帰りの温泉施設も充実していますが、温泉のある宿もたくさんあります。その中で今回宿泊したのが「湯の宿 くるみや」さん。1986年の三原山噴火がきっかけで、敷地内の井戸水が温泉に変わったという逸話を持ち、100%源泉かけ流しが自慢の宿です。
太陽が似合う白い外観
宿があるのは、島で一番賑やかな元町エリア。フェリーの発着する元町港から、車で5分ほどの好立地です。ヤシのなど南国の木々に囲まれた旅館は、島の明るい太陽が良く似合う白い外観です。
大島といえばやっぱりコレ!
くるみやさんは温泉だけでなく、新鮮な魚介類をふんだんに使った料理も自慢の宿。しかし予約プランをミスったため、「素泊まり」での宿泊で、宿の料理は食べられず…でもご安心ください。歩いて数分のところにお食事処はいくらでもあります。
そして、大島に来たらやっぱりコレ!新鮮なお魚をお刺身でいただきます。なんの魚かは覚えてないですが、どれも新鮮で美味しくないわけがありません!真ん中は「べっこう」と言って、唐辛子醤油に地物の魚を漬け込んだ、伊豆大島の郷土料理です。ここでは「くさや」と並んだ2大ブランドです(笑)。
露天風呂は宿泊者専用
くるみやさんのお風呂は、男女別の内湯と露天風呂になっていて、それぞれ離れた場所にあります。内湯は日帰りでの入浴もできますが、露天風呂は宿泊者専用になっています。
露天風呂は、本館から庭を歩いたところにあり、風の音しか聞こえない静かな空間。純和風なつくりで、10人ほど入れる湯船に、無色透明で豊富な源泉がかけ流されています。泉質は、ナトリウム-塩化物泉。成分総計6.3グラムと程よい塩気のあり、湯温は44.5度と奇跡的な適温です。露天風呂は外気に触れるため、ぬるめになり、いくらでも長湯ができそうです。また、夜は満天の星を眺めながらの湯浴みを楽しめます。
シンプルな内湯
内湯は7、8人が一度に入れそうな大きさで、石張りのシンプルなつくりです。浴室に入った瞬間から、新鮮な温泉独特の「湯の香り」が鼻を抜け、それだけでテンションがあがります。100%源泉かけ流しの湯船は、露天風呂に比べると熱めですが、こちらもぬるめの適温。入っているとお湯に抱かれたような不思議な感覚で、寝てしまいそうなぐらいリラックスしていました。
浴槽のふちと床にこびり付いた、白い析出物も温泉のパワーを感じさせてくれます。