ご近所の名湯!川崎に有馬温泉!?
[神奈川県] 有馬療養温泉旅館
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
こんにちは。有馬といえば兵庫県の温泉というイメージですが、川崎にも同名の温泉があります。こちらも知る人ぞ知る泉質自慢の名湯です。そしてここはとっても近い!僕の自宅(世田谷区用賀)から車で約20分。電車で行っても、最寄り駅である東急田園都市線・鷺宮駅から徒歩で20分弱なので、東京近郊在住であれば、ちょっとお出かけする感覚で、フラッと行けちゃいます。
住宅街の中にあります
国道246号線から、一本入った住宅街を抜ける静かな県道沿いに、有馬療養温泉はあります。住所は、川崎市宮前区東有馬…有馬という温泉名はこの辺の地名だったんですね。
外観は、一見普通のマンションのようですが、よーく見ると温泉の看板があります。普通に通っていたら、見逃してしまいそうです。
フロントでワンちゃんがお出迎え
フロントでお金を払っていると、宿のご主人が飼っているワンちゃんが、お出迎えしてくれました。初めての人でも怖がらず寄ってきてくれる、とても人懐っこくてかわいいワンちゃんです!
茶褐色のお湯
浴室は男女別になっていて、それぞれ内湯がひとつずつとシンプルです。
泉質は、単純鉄泉。化石海水由来のモール系の温泉が多い都内近郊では、大変貴重な泉質です。
源泉温度は約20℃の冷鉱泉なので、浴槽内で加温循環していますが、加水・消毒は一切無し。湯口からは源泉がそのまま注がれているところも、湯質へのこだわりが感じられます。
お湯は、本家(?)兵庫の有馬温泉を思わせる茶褐色ですが、入ってみると色の印象の割にあっさりで、さらさらした浴感でした。
湯口のライオン
源泉がちょろちょろと出ている湯口は、飲泉もできます。浴槽のお湯は濁っていますが、湯口は新鮮なので当然透明です。味は薄い甘味・塩ダシ味に、ほのかな炭酸と鉄の風味が効いて、飲みやすくとても美味しかったです。源泉のため、冷たくてのどごしも気持ちがいいので、ガブガブいけます。常連さんは皆、源泉をペットボトルに入れて、持ち帰っていました。
こんな都会の温泉で飲泉ができるとは嬉しいというか、感動ものですね!
ちなみに、常連さんいわく、お客さんは顔馴染みの方ばかりで、特に若者は全然来ないんだそうです。若者は近くにある人気施設「宮前平源泉 湯けむりの庄」に行ってしまうらしいです。たしかに、自分も友達と一緒ならそっちに行くかも…笑
もちろん、一人で行くならこっちの温泉ですけどね!