うたせ湯という入浴法があっても、湯舟に滝がある風呂はなかなかありません。
[宮城県] 吹上温泉峯雲閣
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
宮城の湯治場や東京の老舗銭湯で修行を積んだ現場を経験した風呂マニア。
風呂上りの一杯を究める会など、風呂の素晴らしさを知ってもらうべく奮闘中です。
うたせ湯という入浴法があっても、湯舟に滝がある風呂はなかなかありません。
湯舟に滝をつくる…素人の私が考えただけでもたくさんの困難が思い浮かびます。
そんな貴重な滝がある露天風呂をもつ旅館、峯雲閣をレポートします。
舞台は地獄谷!鬼首!
今回訪れたのは、鳴子温泉郷にある鬼首(おにこうべ)温泉です。
地名の由来は征夷大将軍、坂上田村麻呂が蝦夷首長の首をはねた説が有力です。
近隣には間欠泉が噴き上げる地獄谷もあり、山の温泉情緒があふれます。
峯雲閣の外観は、山の温泉情緒をいっそう引き立てる風格があります。
でか~~~い湯舟
露天風呂は非常に大きいです。とにかく大きいです。
湯舟につかりながら上を見ると、空の青さを隠すほどの新緑。
下を見ると、空と同様の景色が写る透明度の高い温泉。
温泉に来たんだなぁ~と、頭で考えるまでもなく、体が感じます。
洞穴の奥には…
その露天風呂の横にはこんな洞穴が。
少し奥に行くと半身浴ができるような空間があります。
開放感ある外とは対照的に、水の音がエコーする閉鎖空間もどこか癒されます。
滝がまんま露天風呂
そしてお待ちかね、滝壺風呂です。
上流の地獄谷から湧く高温の温泉と沢の水が混ざり合い、適温になっています。
季節によって温度が異なったり、夏場の一時期は虫が出たりもします。
それだけの自然の中に、たまたま存在した露天風呂です。
貴重な入浴を楽しんでください!