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投稿日:2015年4月21日
90年以上の伝統の湯 (第二末広湯(閉館しました))
鸚鵡鮟鱇さん [入浴日: 2015年3月3日 / 2時間以内]
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阪急三国駅を南口に出まして西に進みます。国道を越えて進み、次の信号を左に入ったところ。駅から徒歩10分弱といった感じです。白い古めかしい建物で、玄関の上の看板には「湯広末」と右から読むように書かれています。ちょっと襟を正してしまいました。煙突は中太タイプです。
番台式で脱衣所は小さめ。ただ、道路側にスペースが拡張されているような感じです。格天井がまぶしいです。立派な神棚と招き猫がいてました。冷蔵庫は雪印です。
浴室はレトロ系そのものといったところで、床は御影石とタイル敷きの水路が田の字を描くタイプです。アンジュレーションもきつ目で、水が効率よく排水口に流れ込むようになっています。浴槽は御影石の深風呂と浅風呂の2つ。深風呂は43℃くらい、浅風呂は41℃くらいでした。地下水の析出物が長年にわたって御影石を茶色く変色させているような感じ。十字砲火のようなジェット噴霧器も年代を感じさせます。昭和30年代後半から40年くらいの普請かと思われます。塩素は弱めで、肌がキュッキュッとしてくるいい湯です。温まりもいいですし、湯は文句なし。壁には富士山と天女のペンキ画が描かれています。ちょっとシャワー・カランガ使いにくいですね。と言いますのも、鏡がえらい高いところにありまして、シャワーの噴出口よりもさらに上、立たないと髭が剃れないようになっています。これはちょっと困りました。湯水は普通に出ますのでご安心を。
聞くところによりますと、90年以上の歴史があるお風呂屋さんということで、大阪市内でも可成り古い部類に入るとか。こちらの女将さんのお婆さんの代が引き継いでからも80年くらいが経過するとか。空襲で店舗向かいの建物が燃えてしまったときに、こちらの店舗内の燃えると困るものを浴槽内に突っ込んだとか、そんな話を聞けるのがびっくり。建物の雰囲気も昔のまま、いつまでも続いていってもらいたいところですね。また近くに来たら入っていきますよ~。5人が参考にしています
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