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水上温泉街から数キロ程、山道を走った場所にある一軒宿です。一軒宿と言ってもとても規模は大きく、多くの宿泊客や入浴客が訪れていました。入浴料金は1500円と少々強気な値段ですが、それだけバラエティーに富んだ露店風呂を楽しむことができます。まず受付を済ませてから露天風呂に向かう途中の通路には、まるで鄙びた骨董品店のように様々な物が置かれており、更にその外に出るとツキノワグマが4頭、頑丈な檻の中に飼われていました。更に進むと宝川に沿って広大な3つの混浴露天風呂と1つの女性専用風呂があります。今回はそれらの中から「摩訶の湯」へ入浴しました。通常、このような女性専用風呂が併設された混浴露天風呂はほとんど女性の姿は見られないものですが、ここはバスタオルの着用が認められていることもあり、多くの御夫婦や家族連れが混浴を楽しんでいました。脱衣小屋は比較的立派なもので、男女別になっています。無色透明のお湯には細かな湯の華も舞っており、掛け流しの下流付近では40℃以下と温めで長く浸かっていられます。インパクトが強い泉質ではありませんが、鉱物臭が感じられしっかりと温泉感を味わうことができました。できれば、平日の人が少ない時に、渓流の音色を聴きながらゆったりと過ごしたい温泉です。
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