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投稿日:2016年3月27日
加賀会席を食すべし (湯涌温泉 新右ヱ門 秀峰閣(閉館しました))
きくりんさん [入浴日: 2015年8月5日 / 1泊]
44.0点
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33.0点
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44.0点
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44.0点
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55.0点
金沢の奥座敷、加賀藩主の湯治場だった湯涌温泉に佇む老舗旅館。こちらの宿は、かつて加賀藩主前田家より名字帯刀を許された唯一の宿なのだとか。平日に、一泊二食付で利用して来ました。
この日は、3階の「樟」の間に宿泊。10畳次の間広縁付で、部屋で抹茶を頂きます。早速、浴衣に着替え大浴場へ。
棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左側に6人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティはローズ系です。右側に10人サイズの石造り内湯があり、無色透明のナトリウムー塩化物・硫酸塩泉(源泉名: 湯涌温泉)が満ちています。源泉30.0℃を、40℃位に加温。PH8.2で、肌がスベスベする浴感です。循環ありですが、湯口からは冷たい源泉が注がれ、口に含むと無味無臭でした。
続いて、外の露天風呂へ。5人サイズの岩風呂で、湯温は42℃位。こちらは、白い湯の花も見られます。浸かると見えませんが、柵越しに江戸村と里山の景色を望めました。
夕食は部屋で。地の食材を用いた、料理長おまかせの会席料理が楽しみです。お品書はありませんが、仲居さんが一品づつ説明。食前酒のシソ酒に始まり、前菜はバイ貝・トマトのレモン煮・車海老・カマス寿司、どじょうの蒲焼き・数の子・笹団子が盛られ、目にも鮮やかです。中でも、どじょうの蒲焼きは金沢の名物なのだそうで、確かに美味い。お造りは、鮪中トロ・カンパチ・鯵・甘エビで、甘エビの卵は別にたっぷり添えられています。豆乳豆腐・鮎の塩焼きと続けば、やっぱりお酒も追加。おろしうどん・鰊とささ筍・片葉の焚合わせと続き、鰻入り蕎麦餅の入った椀物を食べたところで、女将が水菓子を持ってご挨拶に。揚げ角煮入り馬鈴薯饅頭のトマトソース、酢の物はホッキ貝・ミル貝・水蛸が出て、ご飯はなんと鰻重。デザートのメロンやベリー入りプリンで、お腹一杯になりました。
翌朝、朝風呂の後は朝食も部屋で。まず、ヨーグルトだけ運ばれ、胃に優しい。続いて、定番メニューながら、食材や調理が吟味された和食に舌鼓。煮物の小鉢も、温かかったです。食後はロビーで無料でコーヒーをサービスしてくれる等、ゆったり過ごせる宿でした。
主な成分: ナトリウムイオン447.4mg、マグネシウムイオン0.7mg、カルシウムイオン68.2mg、ストロンチウムイオン1.1mg、マンガンイオン0.1mg、鉄(Ⅱ)イオン0.2mg、フッ素イオン0.6mg、塩素イオン540.0mg、臭素イオン1.8mg、硫酸イオン367.0mg、炭酸水素イオン75.9mg、メタケイ酸42.2mg、メタホウ酸37.7mg、成分総計1.596g
※なお、掲示されていた分析書は、平成10年のものだったので参考までに。28人が参考にしています
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