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中之条駅から少し山の方へ車を走らせた場所、周りは畑や林に囲まれた小さな集落の中にある一軒宿で、言われなければ温泉旅館という感じがしない一見民家のような建物の造りです。クリーム色の外壁の比較的新しい新館の裏手に、年季が感じられる旧館があり、そこで老婦人に入浴料金を払いました。新館に日帰り温泉用に入り口がありましたが、事前にインターネットで調べておいた情報で、向かいの旧館の浴室が凄いということが分かっていましたので、まずはそちらから入浴しました。そこは脱衣所こそ男女別になっていますが浴室は混浴で、扉を開けた瞬間に噂通りの凄いお湯の掛け流し量が目に入りました。無色透明でそれほど特徴が感じられるお湯ではありませんが、体感で32~33℃程度の温湯が大変心地良く、終始貸切状態で堪能することができました。大浴槽の脇に一人用の本来は加熱浴槽がありましたが、最近ではここ旧館に立寄る人が少ないためか全く加熱されておらず完全に水・・・。さすがにこの季節だと寒くなってきたので、一旦着替えて新館へと向かいました。こちらは数年前に建てられたばかりの新しい建屋で、浴室はガラス張りでとても採光が良く、窓から眺められる山々と林の景色がまるで田舎の実家に帰ったような長閑な感覚になりました。こちらも10人位は入浴可能な主浴槽は、旧館と同じ無色透明の単純泉が非加熱で掛け流されており、やはり体感で32℃程度という感じでした。それ以外にも4人用の中温槽(40℃程度)と2人用の高温槽(43℃程度)があり、これら3種類の浴槽への繰り返し入浴が最高でした。その中でもやはり非加熱浴槽は大変気持ち良く、1時間近くも長湯してしまいました。外にはワイルドな感じの露天風呂もありましたが、この日はお湯が少ししか張られておらす、おそらく夏向きかと思います。交通の便はそれほど悪くない場所に、とにかく癒される穴場温泉を見つけたという印象で、これからも度々訪れたいと思いました。
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