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数年後にダムの底に沈む川原湯温泉にある、木造二階建ての純和風旅館です。内装に使われた年期の入った建具や梁、館内の所々に置かれた古い和箪笥などが、落ち着いた雰囲気を醸し出します。
部屋も純和風で、ぽん太が泊まった部屋は囲炉裏のある板の間が付いていました。
お風呂は、男女別の内湯、男女別の露天風呂、貸し切り風呂があります。男性露天風呂の隣りには大きな水車が回っており、いまでも実際に麦を挽くのに使われているそうです。
お湯は硫黄の香りがしますが、透明で湯の花が微かに舞う優しいお湯です。源泉が71.6度ととっても熱いです。内湯は、源泉が熱いので加水はしていますが、循環濾過はしていないそうです。露天風呂は循環させているそうで、お湯の成分なら内湯、風情なら露天がおすすめです。
食事も、地元の食材を生かしたおいしい料理でした。特に夕食の手作り豆腐、朝食のお赤飯がおいしかったです。
夜には餌付けされたムササビを見られるそうですが、ぽん太が泊まった日は激しい雨だったせいか、姿を見せてくれませんでした。夜のもうひとつのお楽しみは「銀河鉄道」です。何かは行ってのお楽しみ。
ゆったりとくつろげる昔ながらの和風旅館で、今風におしゃれにしようという気はないようです。永遠に時間が止まったまま、ダムの底に沈んで行くのかもしれません(2006年6月宿泊)。0人が参考にしています