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白峰村の中心部から県道33号線に入りまして白山方面に「まだかなまだかな」と進んでいきますと、急にビジターセンターやらこちらの旅館やらと人の気配を感じるゾーンに出てきます。場所的には秘湯そのもので、雪深いところですから冬期は閉鎖されるほどのところです。
木造の落ち着いた建物でして、入り口で日帰り入浴を乞いまして2階に上がり、廊下をしばし進んでいきます。最奥に浴室があります。脱衣所は籠のみ、まあ貸し切りでしたから何の心配もいらないのですが。床はきしめん状の御座敷きでして、木の香りがいいですね。心ない輩が貼りつけた千社札が悲しいです。中途半端にはがされていまして、多分粘着が強いのではがし切れていないのでしょう。仕方ないので、ちょっと呪いをかけておきました(笑)。
浴室ですが、浴槽は2つ並んでいまして、一方は加温循環ろ過の大きな浴槽、他方は小さいかけ流しの浴槽です。白山温泉2号源泉というそうで、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉は毎分27L、5.343g/kg。500mほど先から引っ張ってきているとのことで、季節により源泉のコンディションは大きく変わるとのことです。当日は40℃ほどの心地よいぬる湯加減でした。源泉は茶色透明ですかね。ちょっと色がついているような感じです。塩味がしていまして、特に臭いはないのですが浴槽の白木の香りが移っていましていい感じになっています。肌合いはつるつるとして柔らかい印象です。
登山のついで、あるいは白峰村まで来ているならちょっと足を伸ばしてみるのもいいかなと思います。気持ちのいい湯を楽しめるはずです。8人が参考にしています